世界経済の支配構造が崩壊する -反グローバリズムで日本復活!

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(ソフトカバー): 238ページ
出版社: ビジネス社(2015/2/6)
ISBN-10: 4828418024
ISBN-13: 978-4828418025
発売日: 2015/2/6

菅沼光弘先生との共著です。
揺れ動く国際情勢。世界規模で国家間のパワーバランスが覆る! ?

ウクライナ危機、イスラム国台頭、西沙・南沙諸島紛争とアメリカ一極支配の崩壊により激動する国際情勢。 一方、アメリカ国民、企業が海外にもっている資産を海外銀行が米当局に知らせなければならない法律FATCAが日本国内ではほとんど報道されないまま発効された。
緊迫する米露対立(上部構造)の裏のタックスヘイブン規制(下部構造)では手を結ぶ国家権力者たち。取り締まられたアングラマネーは北朝鮮に流れる。
各国の思惑が渦巻く世界情勢の行く末とは?グローバリズム対国家の最終章、ついに幕開!

序章 世界秩序への挑戦
第1章 FATCAの衝撃
第2章 経済ワンワールド主義の限界
第3章 米露新冷戦と「イスラム国」台頭の衝撃
第4章 バブル崩壊をきっかけに体制崩壊に向かうチャイナ
第5章 エスカレートする中国の軍事行動と集団的自衛権の行使
第6章 没落一途の韓国はチャイナの属国と化す
第7章 韓国朴槿恵政権―その反日政策の行方
第8章 消費増税延期で息を吹き返したアベノミクス―アメリカは順調、EUは停滞

世界経済の支配構造が崩壊する -反グローバリズムで日本復活!-』(ビジネス社)、2月6日、いよいよ発売です。

この本は私の本には珍しく共著です。

元公安調査庁の菅沼光弘先生との共著になっています。
菅沼先生は、日本にJCIAができれば、その初代長官になるに違いないと言われてきた方です。
現役時代は、対ソ連共産党、対中国共産党、対北朝鮮の情報戦を指導し、スパイ・マスターでもあった方です。
国際インテリジェンスに関する私の師匠でもあります。
私は30年以上にわたって、世界のアングラマネーの研究を続けてきました。
本書は謂わば、アングラマネー・アナリストとスパイマスターの共著です。

2015年初頭から見た、最もリアルな世界の政治と経済の展望・予測をこの本で提示できたと、ささやかながら自負しています。
この本を読まずして、真面目な国際情勢の予測は出来ないのではないか、とすら思っています。
昨年1年、ため込んだ情報のエッセンスをこの本で濃縮したつもりです。

私の前著『アングラマネー タックスヘイブンから見た世界経済入門 (幻冬舎新書) 』で追跡したタックスヘイブンの問題も、主要なテーマの1つとして取り上げています。
2014年7月1日から、FATCA(外国口座税務順守法:Foreign Account Tax Compliance Actの略称)という法律がアメリカで発動しました。
これは一見、地味な事件のようですが、実は非常に巨大な政治的かつ経済的な意味を持っています。
このFATCAと連動する法律が各国で通り、このネットワークが国際的なタックスヘイブンの脱税ネットワークを根絶する仕組みになっているのです。

今、IS(イスラム国)が話題になっていますが、テロ組織はお金がなければ動けません。
テロ組織を動かすのはアングラマネーです。
アングラマネーが存在するのはタックスヘイブンです。
つまりタックスへイブンが根絶されれば、テロ組織はなくなり、テロもなくなるのです。
逆に言えば、タックスヘイブンがなくならない限り、テロを根絶することはできません。

実はアメリカは2001年の9・11テロ事件以来、アングラマネーの追跡とタックスヘイブンの締め上げに尽力してきました。
その成果がようやく具体的な形になったのが、このFATCAの実施なのです。
様々な勢力の抵抗があり、FATCAの実施は2回遅らされ、初期の実施予定から1年半も遅れて施行されました。
しかしこれによって、世界的なタックスヘイブン締め上げのネットワークが機能し始めたのです。

ハッキリ言って、このFATCAを正確に論ずることなしに、現在の世界政治も経済も、そしてテロも論ずる事はできないのです。
しかし何故か日本では、経済専門紙である日本経済新聞ですら、このFATCAをまともに取り上げていません。
日本の財界人や経済人や政治家は、この国際情勢の一大革命に気が付かないまま、暗中模索を繰り返しているようです。誠に憂うべき状況です。

FATCAに限らず、クリミア問題の本質や、反日で連携する中韓連合など、日本人が知らなければならない、しかし全く知られていない現実に目を開こうとするのがこの本の役割です。

世界のアングラ経済を30年にわたって追い続けてきた私、藤井厳喜と、日本で唯一といってよいスパイ・マスターであった菅沼光弘先生の共著です。
類書の追随できない情報が満載です。
是非、手に取ってご一読頂きたいと思います。

Posted in books, 国際関係の深さを実感したい.