アングラマネー タックスヘイブンから見た世界経済入門

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新書: 258ページ
出版社: 幻冬舎(2013/7/28)
ISBN-10: 4344983130
ISBN-13: 978-4344983137
発売日: 2013/7/28

各国が規制強化!
しかし、もはや裏金・闇資金が、世界経済の中心にある。

世界各国の税収が極端に減少している。税金は表の経済にしか、かけられないからだ。タックスヘイブン(租税回避地)やシャドーバンキング(影の銀行)を使った、いわゆる脱税や資産隠し、麻薬や売春や賭博によって生まれ蓄えられた金をアングラマネーと呼ぶ。世界の年間総生産70兆ドルの約25%がタックスヘイブンに流れ、シャドーバンキングの規模は約67兆ドルにまで拡大。もはや中央銀行やIMFも制御できない闇資金の環流が世界経済を揺さぶっている。その歴史と仕組み、各国最新事情を詳細に解説した画期的な書。

・世界の3大脱税国はアメリカ、ブラジル、イタリア
・アップルが開発し、世界のグローバル企業が軒並み利用する合法的脱税スキームとは!?
・脱税の規制を強化をするアメリカ自体が、巨大な脱税とマネロンのメッカ
・世界で最も複雑なロンドン「シティ」とイギリス領ケイマン諸島の仕組み
・国際的な規制強化で追い詰められた銀行国家スイス
・バチカンとマフィアが中心!? イタリアはGDPの35%がアングラ経済
・取り締まり強化でヴァーチャル化するアングラマネー  ほか

第1章 裏側から見た世界経済
第2章 アメリカというタックスヘイブン
第3章 イギリスのタックスヘイブン―シティを中心とする蜘蛛の巣ネットワーク
第4章 追い込まれる世界最大のタックスヘイブン、スイス―守秘義務ビジネスの終焉
第5章 イタリアのアングラマネー
エピローグ―キプロス、ドイツ、そしてヴァーチャル・マネーへ

Posted in books, 国際関係の深さを実感したい.