講演・公的スピーチ(2008年3月以降) | パブリシティ
拓大公開講座「産業と人間」で『オバマ政権と日米関係の行方』講演
本日、2009年6月11日午後2時25分から拓殖大学の文京キャンパスで講演を行った。
これは「産業と人間」と題する拓殖大学の公開講座の中の講演である。
1学期に12人の講師が講演し、それを学生も聞くが、学生以外の人々も自由に聴講できるという、大変開かれた拓大のプログラムである。
私は以前、一度か二度、このプログラムでお話をした事があると思う。
今日は『オバマ政権と日米関係の行方』というタイトルで私が今見ているあたりのことを思う存分に話させてもらった。
時間は70分と短いが、かなり思い切った講演や質疑応答が出来たと思う。
アメリカのオバマ大統領を考える時に、大事な事は、彼が日本のマスコミが言うようなリベラルな政治家ではないと言う事である。
オバマは2008年の大統領選挙でオバマ候補は史上最高額の選挙資金を集めた。
アメリカ金融界は確実にオバマ支持勢力の一つであり、ある意味で彼が今やっている事は、大衆を救済すると言う名目でアメリカ金融界を救済しているとも言えるのである。
ユダヤ系のゴールドマンサックス社も、プロテスタント系財閥の代表格であるロックフェラー財閥も共にオバマ候補を支持していたのが2008年、米大統領選挙の実態である。
オバマは、共和党のマケイン候補や同じ民主党のヒラリー・クリントン以上にアメリカ金融界の支持を受けて大統領になったのである。
だから、オバマがアメリカの既成支配層とは全く縁の無い新鮮な大統領であると考えるのは全く間違っている。
このような話を中心に約70分の講演を行った。
普段はこの講座では、質問が出ないそうであるが、今日は学生と社会人から一つずつ質問が出て、充実した公開講座になったのではないかと思う。
毎回、そうなのかどうかは知らないが、今日は参加者が一つの大教室に入りきれず、別の教室でモニターテレビを通じて私の講演を聴いてくれたそうである。
講師としても大変遣り甲斐のある講演であった。
約400人くらいの聴衆が集まったと聞いている。