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「夜来風雨声(やらいふううのこえ) 花落知多少(はなおつることしるたしょう)」
春暁(しゅんぎょう)
春眠不覺暁
處處聞啼鳥
夜來風雨聲
花落知多少
丁度、『唐詩選』を繙いており、孟浩然の有名な「春暁」を読み終わったばかりの時に、似たような風情に遭遇した。
季節は初秋であり、場所はメキシコである。
しかし、この風情と「春暁」の詩の趣きは、極めて類似している。
漢詩の普遍性ということにも、思いを馳せた。
小さな庭だが、ブーゲンビリアが美しく咲き誇っている。
昨日は夕方から雷雨となって、風も随分、吹いた。
朝、目覚めると、花がどれほど散ったものか気にかかる。
ブーゲンビリアの咲いている庭は、パティオ(中庭)を抜けた所にある。
母家からは直接見えないので、パティオのアーチ型の門を潜(くぐ)って自らの目で確かめに行った。
芝生の上一面に、ブーゲンビリアの花片(はなびら)が、目も鮮やかに散っている。
さ緑の絨緞の上に、真紅の花片が、ゆたかに散り敷かれている。
惜しみなく、強(したた)かに散っている。
ブーゲンビリアの紅は、躑躅(つつじ)の赤をなお戦列にしたような色合いである。
【 朝芝や ブーゲンビリア一面に 散りて二色の 絨緞となる 】
厳喜
ブーゲンビリアはメキシコでは、四季咲いている花である。
七月・八月はメキシコでは雨期で、九月上旬にもよく雨は降る。
ただの雨ではない。
日本の夕立を数倍激しくしたような雷雨であり、豪雨である。
雷雨には時に雹が混じる。
以前、親指の頭ほどもある雹に降られて往生したことがある。
扨、これ程、異なった環境でも、孟浩然の詩は感動を呼び起こす。
日本人なら「春暁」の詩が一番切々と感じられるのは、櫻が散る時期であろう。
散る花に、林檎や梨の花を連想する民族もあろう。
鳥といい花というが、種類が特定されている訳ではない。
それ故、この詩は、春という季節から離れてすら、鑑賞が可能なのである。
(雨がほとんど降らないアフリカ・中東や中央アジアの乾燥地帯等を除けば、この詩は地球上多くの地域で観賞可能なのであろう。)
つまり、この詩には普遍性が備わっているという事である。
漢詩にはこのようにグローバルな「汎用性」があるものが結構、多い。
しかしここに、素晴らしさと同時に、問題も存在する。
それは、自然描写が余りに抽象化されていることである。
それは唐代の孟浩然の詩において、そして李白や杜甫の詩においても、自然が既に抽象化された「モノ」として捉えられているという欠点である。
山といい、川といい、島といい、花といい、これらの言葉が、既にパターン化された記号としてしか機能していないのではないか。
つまり、自らの皮膚感覚で自然が捉えられていないという弱点なのである。
さて、短所は短所として、しかし「春暁」が古今東西の名吟であることは認めなければなるまい。
この詩は五言絶句という形式で、五つの漢字が四行、つまり二十字の漢字だけで成り立っている。
題字を数えたとしても、たった二十二字である。
それで、これだけの内容が伝えられるのだから大したものである。
これにはやはり、漢字の力の凄さを感じない訳にはいかない。
漢字の力の中でも、特にイメージを喚起する力の強さである。
日本の俳句は十七文字で成り立っていて、世界最短の定型詩であると言われている。
五言絶句の二十文字は、恐らくこれに継ぐものであろう。
この詩の意味は単純なようだが、最後の一行には少々解説が必要である。
「花落知多少」は、「花はどれ程散っただろうか(分からない)」であり、「花は多少は散っただろう」ではない。
大体、日本語の多少は少ない方に重点が置かれている。
漢語の多少とは意味が違う。
『唐詩選・上』(新訂中国古典選・朝日新聞社・高木正一解説)によれば、
――― 「知」の字、その下に疑問詞をともなう時は、ほとんどこれを反語によみ、結局は「不知」の意味になること、詩にはしばしば見うけられる誤報である。
――― 多少は、どれほどという意の疑問詞。
だそうである。
「花落知多少」の訓読は、「花落つることの多少なるを知らんや」と反語風に読み下すのが適当なのであろう。
漢語は所詮外国語、漢字に引かれていい加減に解釈することは、厳に慎まねばならない。
「春暁」を俗な日本語に訳してみた。
春の眠りは朝知らず
鳥の啼く声ここあそこ
ゆうべ聞こえた風と雨
花はどれほど散ったやら
君莫(レ)笑。
君笑うこと莫(な)かれ。
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既に、予告の通り、2010年の秋から、「現代国語講座」を開講します。
藤井厳喜アカデミーの「国民の為の政治学」に次ぐ、第2弾です。
何故、「政治学」の次に「現代国語」について取り上げようとしたのか、等々を、藤井厳喜アカデミーの第2弾のガイダンスとして、話させて頂きました。
【藤井厳喜アカデミー・第2弾】 国民の為の現代国語講座
ガイダンス: 「なぜ、現代国語講座なのか?―国語力は学習能力の土台」
(講師:藤井厳喜・国際政治学者)
社会生活の最も基礎的な能力である現代国語の能力を増進させようというのが、この講座の目的です。
学生は勿論、ビジネスマンにも、リタイアした人々にも、男女の性別も問わず、役立つ講座となるはずです。
学校では、まともな現代国語教育が行なわれているようには思えません。
国語の授業と言えば、漢字の学習や、主観的な感想文を書かされる事などに費やされていて、最も大事なポイントが欠けているように思います。
それは、「言葉は論理である」という事です。
文章はどのように構成されているのか、その文章がどのように組み合わさって、1つのメッセージを伝えているのか、という点について詳しく誰にでも分かるように解説してゆきたいと思います。
文章の構造を学べば、分かりやすい文章を書くことが可能になります。
先ず、正確に読む事。
それは、論理的にものを考える事にもなります。
それをシッカリ勉強してゆきたいと思います。
【ご連絡; しばらくの間、日本を離れます】
8月28日から、9月中旬まで、アメリカからメキシコをまわってきます。
しばらくの間、移動が多い為、連絡が取りにくい事があるかと思いますが、宜しくご理解願います。
仕事を抱えながらの移動となる為、今回はブログ等の更新も、頻度が著しく落ちてしまうと思いますが、御容赦ください。
今回、ハード・スケジュールの為、どれだけ旅先からの発信ができるか分かりませんが、可能ならばしてみたいとも思っております。
この帰国後、藤井厳喜アカデミー等の新規講座の開設、新たな情報発信などを発表してゆきたいと考えております。
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この「永久国債の研究」は松田学さんとの共著です。
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昨日に引き続き、砂澤さんと絵本の打合せ。
夕刻、私がよく散歩する上小岩新水緑道を案内させてもらいました。
北海道のスケールの大きい自然を見慣れた砂澤さんの目には、東京の下町の散歩道は、ユニークで興味を引くものだったようです。
新水緑道を歩くと今は、百日紅(サルスベリ)の花の盛りですが、百日紅は北海道では見かけない花だそうです。
百日紅はインド原産で、元来、暑いところを好む樹木なので、北海道にないのは当然なのでしょうが、そんな話も私には小さな発見でした。
下町の地域猫も、砂澤さんには珍しい存在(光景)だったようです。
北海道は元来、寒冷地である上に、保健所による野良猫の処分が厳しいそうです。
下町の地域猫の話しも、大いに盛り上がりました。
砂澤さんに贈った一句。
【 積乱雲 越えて北より 来たる人 】 厳喜
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北海道の自然をテーマにした絵本をただいま企画中です。
北海道の自然を守り、特に北海道の水源地の買い占めを防ぐ為に考えられた絵本です。
人間と自然の関係(特に水源の問題などについて)、土地・国土問題、動物たちとの関係について根本的に問い直す為の絵本です。
絵は、私の友人であり札幌在住の工芸家であり画家の砂澤陣さんにお願いしています。
(※ 砂澤陣さんHP http://www.bikky-sunazawa.com/2009/top.html )
今日9日と10日は、本の基本的コンセプト(世界観等)について、様々な角度からゆっくりと話し合う予定です。
砂澤さんの動物の絵は、優しさと同時に厳しい自然を見る確かな目に支えられています。
(※参考: 砂澤さんのデッサンのページ http://www.bikky-sunazawa.com/2009/products/dessin/dessin.html )
彼の絵と、私の詩がどんな新しい世界を創りだすか、私自身が多いに楽しみにしています。
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8月8日、西部邁先生と名古屋駅近くにて、日本の核武装をテーマにした講演会でご一緒しました。
午後2時15分から5時半まで、長時間にわたり、質疑応答も含め充実した講演会だったと思います。
西部先生も私も、日本の核武装推進論者なので、その観点から日本の核武装を否定する議論に明快な反論を加えました。
現在、米オバマ政権が核廃絶論を振り回しているので、日本核武装論の主張を広める事は以前以上に難しい状況にあります。
しかし、現実の世界を見るならば、核兵器保有国は確実に拡がっており、核兵器を廃絶する事は益々難しくなっています。
アメリカは核廃絶論を打ち出す事によって、国際テロリスト集団に核兵器を持たせない国際秩序を構築しようとしているのでしょう。
つまり、核分裂物質を国際的に徹底的に管理する事によって、国際テロ集団の核兵器保有を防ぐという方策です。
実際には核兵器保有国の核兵器を廃絶する事は出来ないでしょう。
オバマ政権は、それを承知の上で国際的なプロパガンダとして核兵器を打ち出しているに過ぎません。
ここら辺の国際政治の本音と建前の使い分けが分かっていないと、日本の国益を守る外交を展開する事はできません。
私の言っているような事は常識だとは思いますが……。
私自身の核武装論については、時と所を改めて、総合的に主張を展開したいと思います。
西部先生との対談は、いつも非常にダイナミックな論理の展開があり、私自身にも大変勉強になっています。
今年になってからの東京MXTVでの対論も、日本外交の本質的問題に迫る、先鋭的な内容になったと思っております。
是非、此方も御覧ください。
尚、西部先生との核武装論議は既に、2008年12月の東京MXTVで放映されております。
名古屋の議論もこの内容を発展させたものでした。
此方の方も是非是非、御覧くださいませ。
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最新の国防・外交問題、「無制限戦争」総力戦、9条の最新の解釈について等々については、此方の本で述べております。
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