7月17日夜7時から、雑誌『表現者』主催のシンポジウムが新宿文化センターにて開催された。
このシンポジウムでは、表現者顧問であり評論家の西部邁先生の基調講演を行い、その後に、
東谷暁さん、前田雅之さん、中野剛志さんら参加によるパネルディスカッションが行われた。
司会者は、富岡幸一郎さん。
タイトルは、 『国家なき経済の破綻・国民なき文化の凋落』であった。
シンポジウムにおける発言は多岐にわたったが、その要旨についてはシンポジウムのタイトルがほぼ全てを言い尽くしている。
西部先生の基調講演は、先生独特の風刺に満ちた、しかし大変、元気のあるものであった。
基調講演の中で、特に、私に強い印象を残したのは以下の2点であった。
第1は、西部先生自身の言葉によれば、「今後やるべき事は極めて単純であり、過去20年間に日本人がやってきた事の逆をやれば、国は必ずよくなる」という提言である。
第2は西部先生が繰り返し主張されているところであるが、人間は合理的な判断などは所詮、出来ない存在であり、歴史的な英知によって磨かれた常識 common sense こそが、唯一の頼りうる我々の判断の基準である、との発言であった。
会場はほぼ満員で、パネリストのユーモアと会場の熱気が相まって大変に充実したシンポジウムだった。
西部先生の最新刊3冊を以下で紹介したい。
特に、ジョルダンブックスの『読書の時間』でも公開、連載されている『人生相談』は簡単に読めて、為にもなり、おススメである。
私が若い頃に『週刊プレイボーイ』で、柴田練三郎や今東光といった人生の達人たちが、若者を相手にした人生相談のページを連載していた。
手紙で寄せられる若者の悩みに口頭で答えるといった形式のもので、読み物としても大変面白く、私もこの人生相談のファンの一人であった。
西部先生の人生相談は、かつてのプレイボーイ誌上に勝るとも劣らない傑作である。
一流の知性が、現実の生活上の難問にどのような答えを出してゆくのか?
現実の生活に対するヒントに溢れると同時に、知的刺激にも大いなる名著であり、一読を是非、勧めたい。
インターネット上の情報によれば、シナ共産党のウイグル人弾圧に対抗して、アルカイーダはイスラム圏にいるシナ人に報復テロを行うと宣言している。
現在、アルカイーダがどの程度、力があるのか?そしてそもそもその情報に信ぴょう性があるのかどうか?は分からない。
しかし、おそらくイスラム系のテロリスト達は、今回のウイグル問題には大体において何の行動も起こさないのではないか?と思われる。
ウイグル人の大多数はイスラム教徒だが、彼らは極めて穏健なイスラム教徒であり、今までのところ、ウイグル人の運動はイスラム原理主義とは縁も所縁もないと断言できる。
ウイグル人の運動は、イスラム教に基づくものではなく、彼らの民族独自の文化に基づくものである。
それ故に、アルカイーダなどのイスラム原理主義系のテロリストは、ウイグル人運動を積極的に支援するとは思われない。
ところが、シナ共産党政府は、これとは全く逆の情報操作を行っている。
2001年の9.11テロ以降、ウイグル人の運動をイスラム過激派のテロリズムと決めつけ、この事を日米欧の先進国に承認させ、公然とウイグル人の運動を弾圧しようとしている。
実際に、ウイグル人と付き合ってみれば分かることだが、イスラム原理主義の影響は彼らの運動の中には殆ど見ることができない。
問題の根本は、漢民族がウイグル人の国土を侵略し、ウイグル人の暮らしを抑圧しているという事であり、事の本質は民族問題であると同時に、シナ共産党政権のウイグル侵略問題である。
シナ共産党は、自らをテロと戦う文明国の側に位置付け、チベット人やウイグル人の運動をテロリズムと決めつけ、これを公然と弾圧しようとしている。
このような情報操作に日本人は絶対に乗せられてはいけない。
シナ共産党政権のこのような意図が丸見えになったのが、『超限戦 21世紀の「新しい戦争」
』の日本版序文である。
著者の二人の軍人は、共産党政権の立場を代弁しつつ、シナ共産党政権をテロリズムと戦う文明国の側に位置付け、超限戦を行うテロリスト達を自らの敵であると宣伝している。
ところが、ルールなき超限戦を仕掛けているのは、シナ共産党政権そのものである。
彼らは、台湾に向け、日本に向け、チベット人に対し、ウイグル人に対し、ルールなしの超限戦の手法で戦いを挑んできているのである。
この『超限戦 21世紀の「新しい戦争」
』という日本語版序文自体が、シナ人による超限戦の実行の好例である。
7月12日に、在日のウイグル人のシナ政府に対する抗議行動が行われた。
現在進行中のシナによるウイグル人虐殺に抗議する勇気ある人々のデモンストレーションであった。
シナ大使館前に、ウイグル人約30人を中心に多くの人々が集まり、シナの残虐な弾圧行為に抗議の声をあげた。
この様子をチャンネル桜が撮影してくれたので、これを紹介したい。
ちなみに、このデモに参加した30人のウイグル人たちは、シナの公安部によって、その顔を見られてしまっているので、今後は彼らの故郷に当分の間、帰れない。
その事を、相当の覚悟をしての勇気ある行動であった。
【東トルキスタン】中国大使館への抗議活動[H21/7/13]
【東トルキスタン】中国政府によるウイグル人虐殺に対する抗議デモ[H21/7/13]
12日のデモには私は仕事の関係で、どうしても参加できなかったが、このデモの中心になったイリハムさんや、演説をしたチベット人のペマ・ギャルポさんや台湾人の林建良さんはみな、私の友人達である。
この映像は是非、見ていただきたいですし、是非、伝えていただきたいと思います。
これこそ、本来、NHKや民放のニュースが報道しなければならない映像であるはずだ。
【東トルキスタン】ウイグル人に行われた蛮行[H21/7/13]
NHKのJAPANデビュー捏造問題をキッカケにして、現在、NHKの体質について色々と調査をしている。
NHK批判の書物や資料を集めて研究してみると、これらの殆どが左翼からのNHK批判である。
ほぼポイントは一致しており、これらの本が共通して批判するのは、NHKが自民党と癒着し、彼ら(著者達)の望むような左翼的報道をしていないというものである。
NHKと自民党の一部が癒着しているのは確かなことである。
そもそもNHKは、郵政省の管轄下にあり、独立しているとはいいながら、郵政省の監督を受ける立場にあった。
派閥次元でいえば、郵政省の利権をコントロールしてきたのは、主に田中派から竹下派の流れである。
田中角栄が若くして郵政大臣になり、この時、郵便局の持つ集票能力に着目し、郵政省を自らの勢力下に置いていったのはよく知られた話である。
NHKとシナ共産党政権の癒着問題も、この田中派の郵政省支配の問題と深くかかわっている。
田中角栄が首相としてシナとの国交正常化を実現して以来、田中派から竹下派(経世会)の流れが対シナ利権の多くをその手中にしてきた。
ここで、NHK‐経世会‐シナ共産党という利権の流れが確立されてくるのである。
現在でいえば、経世会の流れでNHKに強い影響力を持っているのは、議員を引退したとは言いながら、野中広務元幹事長であろう。
NHK経営陣が自民党の経世会とつるんで、その特権的地位を拡大してきたのは事実である。
その癒着構造の中に、シナ共産党もスッポリと嵌り込み、NHKが悉く親中的な報道姿勢を見せているのは、これまた歴史的経緯から見れば、極めて当然のことのように思えてくる。
この事は今、執筆中のNHK捏造問題と無制限戦争(超限戦争)の中で詳しく述べるつもりである。
14日夜は、在日ウィグル人の応援団長のような立場にある、白石念周さんを自宅に訪ね、最近、燃え盛っているウイグル問題についてご教示を賜った。
白石さんとは、昨年秋に拓殖大学でウイグル・チベット・南モンゴル独立問題を扱ったシンポジウムに私がパネリストとして出席して以来の仲である。
その場に在日ウイグル人の青年もいて、意見を交し合う事ができたが、匿名を希望していたのでこの場ではその名前を明かさない事にする。
7月12日の日曜日には、在日ウイグル人約30人が参加して、シナ大使館前でデモンストレーションが行なわれた。
私は残念ながら、参加することは出来なかったが、ウィグル人のシナ政府の弾圧に対する抗議が世界的に盛り上がっている事は誰も否定は出来ないだろう。
7月13日月曜日、丁度、私が拓大の八王子キャンパスで試験を監督している時間に、東京銀座の外国人記者クラブでは、ウィグル人のイリハム・マハムティさんらの記者会見も行なわれた。
現在、私はNHKとシナの癒着関係と情報戦争に関する本を執筆中であるが、この中において、NHKのウィグル関係報道についても大きく取り上げるつもりである。
チベット問題と並んで、ウィグル問題の報道の仕方を見るとき、NHKテレビは、シナ共産党の日本における情報戦争の道具であり、宣伝機関としか思えなくなってくる。
特に、シナが、くり返し行なったウィグル人居住区での原爆実験に関する事実をNHKが徹底的に隠蔽していた犯罪的行為については、これを厳しく糾弾しなければならないと思っている。
☆ 日本ウイグル協会・公式HPでの2009年7月5日ウイグル地域ウルムチで起きた事件の情報をリンクします。
是非、事件の真相については、以下を御覧下さい。
http://uyghur-j.org/urumqi_090705.html
本日、7月13日(月)、拓殖大学・八王子キャンパスで私が担当している国際関係論の期末試験があった。
早いもので、今学期ももう終わりである。
9日木曜日には、補講を行い、「氷雪の門」という終戦前後の樺太の状況を扱った映画を見てもらい、学生諸君にその感想を書いてもらった。
この映画は、樺太の真岡の電話交換手の女性がソ連軍進攻を前に、自決したという悲しいエピソードを中心としたものである。
多くの学生は、広島、長崎の原爆や沖縄の地上戦の事は知っていたが、樺太の悲劇については全く知らなかったようだ。
ちなみに、この映画は当時、封切り寸前までにゆき、公開される映画館も決まっていたが、公開直前にソ連からの強力な圧力があり、ついに公開されなかったといういわくつきのものである。
当時のソ連の日本のマスコミに対する影響力の強さを物語るエピソードだが、ソ連邦なきあと、今、最も強力に日本のメディアに影響を与えているのは、シナ共産党政府だと思う。
今学期の私の国際関係論の受講者は、83名、この内、75名が期末試験を受験している。
毎回の授業に出席するのは、大体60数名が平均だったように思う。
この学期は、日本の近現代史、特に大東亜戦争を中心にする歴史について勉強してもらい、まだ現代の国際関係論について十分な講義はしていない。
後期では、歴史の話よりも、現代の国際関係の話題が多くなってゆく予定で、これは毎年、前期と後期、同じような特色をもたせてやっている。
今学期は、特に熱心に講義を聴いてくれる学生が多かったように思う。
4回提出させたレポートや、期末試験の解答の水準も中々高かったように思う。