18日土曜は、午後1時から拓殖大学日本文化研究所の公開講座「日本塾」で講演した。
タイトルは、「日米関係と多極化の時代」。
公開講座「日本塾」は、井尻千男先生を塾長とし、月1回のペースで開かれ、ゲスト・スピーカーは主に日本文化研究所の教授ないし各客員教授である。
私の講演は「日本塾」の第5講であった。
以下のようなレジメに従い、講演した。
【レジメ】
1.オバマ核廃絶とアメリカの衰退
→日本核武装の必然
2.アメリカ発金融恐慌はなぜ起きたか?
製造業の衰退
→解決不能となった双子の赤字
→金融バブルの発生と崩壊(参考資料に詳しく)
3.シナが日本に仕掛ける「無制限戦争」
無制限戦争=「あらゆる人間の活動領域を戦争とするような戦争」
→ 特に情報戦争 → NHK捏造事件
4.東アジア共同体とは大シナ帝国圏
日本をシナの属国化する民主党外交
→ 保守を支援する日本財界の不在
→ 台湾・馬英九政権と類似する日本・鳩山政権
5.多極化し、群雄割拠化する世界
→ 前近代の闇に落ちる世界
6.日本を更に解体する共和制革命
→ 道州制、大統領(首相公選)制 etc
→ 強い共同体に根ざした基礎自治体とそれを束ねる強い国家こそ重要
はじめ2時間は、上記のレジメに従い、私が講演。
第二部は、井尻先生が、これを受けて約1時間独自のアメリカ論を展開、第三部は約1時間、二人の対論および、会場参加者との質疑応答の時間となった。
4時間の長丁場だが、大変充実した内容であったと思う。
日本塾は毎回、同じような時間構成で行なわれている。
当日の様子は、チャンネル桜が録画しているので、後日、チャンネル桜で公開されると思う。
私の話の内容については、レジメの項目を見ればご理解いただけると思うが、最も力を入れて論じたのは、民主党の外交政策、特にその東アジア共同体論が日本を滅ぼし、シナの属国化させる最も危険な外交政策であるという点であった。
当日、配った資料では、ブログで展開した日本における『共和制革命(道州制、大統領制など)を狙う人々』のシリーズから何篇かの論文を収録した。
東アジア共同体の成立が如何に不可能であるかについては、これまでブログでも取上げたり、先日16日に発売された激論ムック最新号『迷走日本の行方――内閣支持率70%?!死に至る日本の病と新政権(OAK MOOK 308 撃論ムック)
』でも書いているが、一言でその不可能である理由を言うとすれば、次のようなジャック・アタリ(フランスを代表する知識人)の指摘だけで十分であろう。
「ヨーロッパが少しまとまり、今日のEUというかたちになるまでには、1000年にもわたる内戦が必要であった。」(ジャック・アタリ著「金融危機後の世界
」P249 )。
つまり、東アジア共同体が成立するには、これからアジアにおける1000年以上もの戦争が必要になるのである。
一体、これを誰が望もうか?
激論ムック最新号『迷走日本の行方――内閣支持率70%?!死に至る日本の病と新政権(OAK MOOK 308 撃論ムック)
』は、前号に続き、鳩山民主党政権の危険性を鋭く批判してあますところがない。
今、日本人が最も読まなければならない雑誌の一つであると思う。
発足後、高い支持率を維持する鳩山民主党政権。しかし、その実態は政権末期と言える。
数々のマニフェスト破りや首相の犯罪は大きく報道されず、地上波テレビを中心とする大メディアは、民主党政権の問題点にほとんど沈黙している。
しかし、それ以上に問題なのは、国民の広範な議論が必要とされる国家の基本問題を、マニフェストから隠したまま、旧社会党のイデオロギーにそった法案を次々と成立させようとする恐怖政治が行われていることだ。
しかも、メディアは、全体主義の国家権力の代弁者ととして、それらの情報を封鎖していることだ。
メディアと一体となった、民主党恐怖政治は、日本をどこへ向かわせるのか?
全国にさざ波のように広がる不安に応え、本ムックでは第一線のジャーナリスト、論客、研究者が現場から日本の行方を分かりやすく解説。
また、緊急特別座談会で、衆院選挙で4年ぶりに国政に復帰した城内実衆議院議員、小林よしのり氏、三橋貴明氏、西村幸祐が、そんな日本の現状を告発し、日本の進むべき道を訴える。
迷走する日本の行方へ、全国民注目のムック、いよいよ発売。
以下、目次。
【目次】
◎口絵カラー 日本の現在。カオスの淵から見えるもの
◎緊急特別座談会
STOP!日本解体計画―抵抗の拠点をどこに置くのか
城内実×小林よしのり×三橋貴明×西村幸祐
◎追悼、中川昭一氏。誰が政治を殺したのか? 西村幸祐 28
◎総特集1 失われた日本人の座標軸
世界は新政権をどう見たか 島田洋一
米中接近と「東アジア共同体」という幻想 藤井厳喜
中国の「今」と日本の迷走 宮崎正弘
政権交代で揺れる沖縄の防衛 恵隆之介
「台湾=生命線」を忘れた日本人 永山英樹
ついに一線を越えた高金素梅 林建良
キューバ革命から見た、迷走日本 奥村篤信
民主党・対北政策への不安と期待 増元照明
◎特集1 「日本人のもの」でなくなる日本
どんどん広がる偽装認知 桜井誠
移民政策のツケに苦しむフランスを見よ 但馬オサム
国籍のありがたみを忘れた日本人 石平
中国人留学生というトロイの木馬 有門大輔
赤い十字架の恐怖―韓国キリスト教の精神侵略 若杉大
朝鮮通信使イベントを警戒せよ 但馬オサム
◎特集2 メディアが死守する戦後レジーム
平成の秩禄処分という見方 高山正之
「新世紀のビッグブラザーへ」の世界へ進む日本 三橋貴明
敢えて自民党の下野を歓迎する 岩田温
これからのメディアに問われるもの 水島総
◎column
ある二等陸佐の嘆き 若杉大 126
◎総特集2 民主党内閣の恐怖
迷走&暴走する民主党新政権 花岡信昭
私は民主党の国家解体政策を許さない 土屋敬之
女流国防論第11回 北沢大臣の着任先は『敵地』なのか 桜林美佐
既に鳩山民主党も中国の手に堕ちたか 山村明義
民主党の日本解体法案の真実 水間政憲
首相官邸異状あり 阿比留瑠比
◎column
支那げしの花・アグネス・チャンに「白い靴下は似合わない」 鉄幹ばなな
まだいたのか、田中真紀子! 詠清作
◎連載
匿名コラム 天気晴朗(伍)滑稽に踊る哀れなゴマメ太郎
思想の誕生第11回 「神の国」アメリカ 「神の国」日本(一) 西尾幹二
21世紀からの思索第11回 早くも訪れた民主党の落日―矛盾だらけの「社民」政権 西部邁
情報の考古学第10回 変革の思想が問われていた時代(その3) 西村幸祐
ネット言論多事争論第11回 激震が走った芸能界とスポーツ界 宮島理
知垢庵夜話第11話 ミユキ・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド 但馬オサム
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私も、『米中接近と「東アジア共同体」という幻想』(P35-)のタイトルで論文を寄稿している。
是非、参照して頂きたいと思う。
10月16日、2010年度予算の概算要求が発表された。
史上最大の95兆381億円である。
09年度の税収は、40兆円を下回る可能性があり、赤字国債の新規国債の発行額は50兆円の大台に乗ると予測されている。
つまり、税収よりも国債発行による収入が多いという極めて歪んだ財政が民主党政権で現実のものとなるわけである。
それでは、それだけの赤字予算を組んで、日本の景気が上昇するかと言えば、多くのエコノミストは2010年の経済成長はマイナスになると予測している。
経済状況が厳しいのは、今まで野党であった民主党の責任ではないが、この経済危機にあたって如何にも予算編成のポイントが的確ではなく、無駄な支出を増やし、本当に必要な予算を削っているところに大問題がある。
現在、民主党は、かつての自民党の組織票であった農家や医師会を自らの支持層に抱き込みつつある。
これに旧社会党的な左翼利権を加えたものが、民主党が最も重点的に予算を配分する階層である。
旧自民党的な利権構造と、旧社会党的な利権構造が、合体した最悪の利権政権となっている。
例えば、観光振興予算などは明らかにシナからの違法入国者を増やす補助金にしかならないであろう。
また農家の所得補償は、自立しようとしている日本の農業を社会主義的悪平等によって破壊するものである。
最も経済効率の悪い農家を税金で支えるという日本の農業の自立と全く逆方向の予算配分である。
また、高速道路の無料化は、社会の基本インフラである高速道路の維持管理費をないがしろにし、長期的には高速道路の安全性を脅かす事になるだろう。
また、自動車輸送のみが優遇化されれば、排気ガスの増大が問題になるのみならず、鉄道や海運とのバランスも崩す事になる。
民主党関係者は高速道路利用の推進が一般道路の交通渋滞を減少させるので、環境にマイナスではないと主張しているが、国民を納得させる客観的なシュミレーションは未だ提出されていない。
高校の無料化は一見、善政のようにも見えるが、図書館整備費等々の予算と合わせて、使いようによっては日教組に対する純然たる補助金となるはずである。
本を書く立場から言わせてもらえば、かつて千葉県の船橋市立図書館で明らかになったように、公立図書館の一般的傾向は、左翼関係図書を異常に多く購入し、一般国民の読みたい良書や保守的ないし、愛国的傾向のある図書を徹底的に排除しようとしている。
あるいは購入された良書を一般人の目に届かないような形で隠蔽したりする卑劣な行為も行なわれている。
また、売れもしないような左翼関係の書籍が相変わらず発売され続ける背後には、全国の公立図書館がこれら左翼関係図書を集中的に購入しているという背景もある。
また、この図書館整備費なるものが、国会図書館内の言論統制局(恒久平和局)の創設に使われるのではないかという疑念も抱いている。
総体として言うならば、今回の民主党予算は、概算要求の段階での批判ではあるが、自民党政治以上に利権分配的である。
無駄を省くと言いながら、旧自民党的な利権はこれを収奪するが、一方、自分たちの新しい利権には予算を惜しまず分配する、というのが民主党予算の特徴である。
別の言い方をすれば、国民経済の為に、真に必要な部門には予算を分配せず、不必要な部門に優先的に予算を配分し、財政赤字を必要以上に膨張させている予算である。
総体としてみるならば、自民党政治と何ら変わっていないどころか、寧ろ悪くなっているとさえ言える。
国防を中心とする国民の安全を無視し、寧ろ、それを破壊する方向に予算を分配しているのが民主党の特徴である。
憂慮されていた岡田外相の危険な実態がいよいよ現実に表れて来た。
岡田外交は、日米安保体制を完全に空洞化し、日本の安全の命綱とも言える日米安保協力体制を切り離しつつある。
鳩山政権はインド洋における燃料補給を来年1月以降、継続しない事をアメリカ側に通告した。
この事を通告しに訪米した長島政務官に対する米国防総省の態度は、当然のことながら、極めて冷淡なものであった。
事前の様々なアメリカ側からの働きかけも一切無視して、日本民主党政権は一方的に燃料補給の中止を通告している。
ペンタゴンの態度は、一言でいえば「どうぞ、ご勝手に」というものであった。
ハッキリ言って、日本が再独立した1952年(昭和27年)以来、日米関係は最悪の状況にある。
アメリカ側を更に激怒させているのが、沖縄の普天間基地の移設問題である。
一度決着した問題を再び取上げて、再交渉しようというのが岡田外相の立場である。
これは、確かにアメリカ側の言うように完全なルール無視である。
ペンタゴンの広報官が言うように、「これは、政党間の約束ではなく、政府間の約束である」。
インド洋の燃料補給中止、さらに普天間基地の再交渉問題、これらを見ていると、これは民主党の外交政策というよりは、反米をもってなる社民党の外交政策そのものである。
実際に普天間基地問題に関しては、連立を組む社民党からの圧力が強烈である。
岡田外交の反米親中的傾向が、明らかになり、米政府内外の親日派は壊滅状態に追い込まれている。
アメリカ民主党内にも、少数の親日派はいたが、彼らの立場は総崩れとなっている。
そして、当然のことながら、米政府内外の親中派の力が大いに増している。
日本が東アジア外交の主軸として頼りにならなければ、我々はチャイナと連携するほかはない―という、確信がオバマ政権内部に確実に拡がりつつある。
岡田の売国奴外交は、二重の意味においてシナの策略に乗ったものである。
第一に、日本外交自身を反米親中の方向に誘導している。
第二に、以上のような経緯で、アメリカ自身を反日親中の方向に駆り立てている。
いずれにしろ、日本の国益を売り、シナの国益を増大させるというのが岡田外交の本質である。
繰り返し言うが、私がアメリカ・サイドから聞くところによれば、ワシントンにおける親日派は、日本政府に裏切られ、最早全滅である。
今や完全な親中派の天下である。
また、この事を日本のマスコミは一切報道していない。
一部、産経新聞にその事を伺わせる記事が出る程度である。
日米関係が昭和27年以来、最悪の状態にあるにも関わらず、これをマスコミが一切、報道していない事は、これもまた日本のマスコミのゾンビ化を物語る1つの証拠である。
【日本語字幕版】New Dangerous Cabinet Starts. [Ch-SAKURA October 3, 2009]
先日公開した「厳喜に訊け!特別版:New Dangerous Cabinet Starts」の日本語字幕版です。英語版と合わせて、多くの方に見ていただけるよう お願いいたします。特に、英語版の海外拡散にご協力下されば幸いです。
http://www.youtube.com/watch?v=N5Y_Q2y1_-Q
Mr. Hatoyama has become a new prime minister of Japan and his cabinet has started.
But this new cabinet has quite dangerous foreign policy.
Mr. Hatoyama and Mr. Okada, minister of foreign affairs, are both pro-China and anti-U.S.
Mr. Hatoyama sometimes speaks like President Chavez of Venezuela.
Mr. Okada s family has big business stake in China.
Mr. Hatoyama and Mr. Okada are going to discard the cause of freedom and democracy; even though Chinese imperialism is the most dangerous element in East Asia.
Commentator is Gemki Fujii, lecturer at Japan's National Police Academy.
Please check his own web cite also at gemki fujii com.
11月、12月と続けて、台湾のもつグローバルな重要性を指摘する講演会、及びシンポジウムが続きます。
11月7日は、台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)の第128回定例会で、以下のテーマで講演させて頂きます。
演題: 無制限戦争時代における台湾の地位 ― グローバル地政学から見た台湾独立
日時: 11月7日 (土) 午後6時?8時
場所: 文京区民センター2-A
電話:03(3814)6731
住所: 東京都文京区本郷4-15-14
※文京シビックのはす向かい
都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
JR「水道橋駅」徒歩10分
参加費: 会員500円、一般1,000円
懇親会: 閉会後、会場付近にて。(会費3,500円、学生1,000円)
申込み: 11月6日までに下記へ。
E-mail:taiwan_kenkyu_forum@yahoo.co.jp
FAX: 03-3868-2101
現在、準備中で11月上旬出版予定の私の最近の著作のタイトルが『NHK捏造事件と無制限戦争の時代』です。
戦争も時代と共にその現象形態を変えていきます。
第二次世界大戦は総力戦として闘われましたが、私は21世紀の現在の戦争の形態を『無制限戦争』と捉えています。
その文脈において、独立台湾の地位はどのように見えてくるのか、をテーマにお話したいと思います。
それは同時に、グローバルな地政学的な視点から見た場合、独立台湾のポジションがどのように見えるかという問題とも深く関連してきます。
従来になかった新しい視点から運命共同体としての日本と台湾の関係を考えてみたいと思っています。
おそらくこの日には、難産の末に生まれる新著『NHK捏造事件と無制限戦争の時代』を皆さんの周りにお見せする事が出来ると思います。
続いて、約1カ月後の12月には、CFG主催シンポジウム第2回目として、以下のテーマで、特別ゲストに台湾の現実を最もよく知る二人の専門家をお招きして、前回と同様、ジャーナリストの山村明義さんと私が司会進行役となり、以下のテーマで勉強会を開催します。
演題: 『アジアの無制限戦争2.0 情報戦争最前線』 ― クリティカル・パス(Critical Path)としての台湾
日時: 12月6日 午後1時頃から6時頃迄を予定。
場所: 都内某所にて(決定次第、発表予定)
共同主催者 : 山村明義氏 (ジャーナリスト)
メイン・ゲスト: 林建良氏 (『台湾の声』編集長・日本李登輝友の会常務理事・台湾団結連盟日本代表)
永山英樹氏 (台湾研究フォーラム会長・日本李登輝友の会理事)
【山村明義氏・プロフィール】
昭和35年生まれ。早稲田大学卒業。金融業界誌、週刊誌記者を経て、フリージャーナリストに。政治・経済・外交をテーマに幅広く記事を執筆。
著書に『外務省 対中国、北朝鮮外交の歪められた真相 』など。神道に関する著作を現在、構想中。
台湾は単に、東アジアの運命を左右する重要な地位を占めているのみならず、恐らく今後、100年単位の世界の未来を決定する重要な地政学的な位置にあります。この事を台湾問題の最高の専門家である、林建良さんと永山英樹さんをメイン・ゲストにして、あらゆる視点から徹底的に時間の制約を離れて、講究してみたいと思います。
台湾独立支持派のサプライズ・ゲストも予定しています。
此方は、詳細が決まり次第、改めてお知らせ致します。
本日、ようやくジョルダンブックスによって発禁本扱いとなってしまった『NHK報道体質と無制限戦争の時代』の移転先の出版元が決定しました。
9月14日に、ジョルダンブックスから出版停止の一方的通告を受けて以来、今日まで、多くの皆さんの御協力により、版元を探す努力を続けて来ましたが、ようやく勇気ある出版社と出会う事ができました。
これも、本当に支援をしてくださる皆さんが、作ってくださった御縁だと思い、心から感謝しております。
この間、本の出版を待ちわびる、多くの支持者の方々から連日、e-mail、FAX、手紙等で、励ましのお便りを多数頂きました。
そういった方々の為にも、また、本に登場し、あるいは協力してくださった方々の為にも、一刻も早く代わりの出版社を見つける努力をしてきましたが、ようやくその努力が実りました。
ご心配をおかけした方々に心からお詫びすると同時に、一刻も早い、出版の為に、今から全力を尽くしてゆく覚悟です。
出版社等について、正確な記述については、また詳細報告と共に、後日、お知らせ致します。
今回の本では、初めて、キャラクターを登場させ、内容を読みやすくし、また、各章の内容をうまくまとめるのに、役だってもらいました。
登場するキャラクターは、3匹のネコ達です。
3匹の中の主役級キャラクターは、黒猫の「ノラ(♂)」で、中々気のきいたコメントや、パンチのある一言解説をしてくれています。
この黒猫のモデルは、私が散歩の最中に時々見かける近隣の黒猫で、中々にその立ち振舞いは風格が感じられます。
頭もよさそうで、姿かたちも良く、人間の言葉をしゃべったら、キットこんなことを言うに違いない、というようなセリフをしゃべっています。
せっかく、創り上げたネコキャラがデビュー出来ないのは、非常に残念でしたが、これで公に皆さんの目に触れることが出来ます。
モデルになったネコ自身にも何か申し訳ないような気がしていたので、今日から晴れて、あの黒猫に挨拶する事が出来る、と内心、思っています。
他の2匹のネコ達は、白猫「ミャア(♀)」と、三毛猫(和猫)の「ピッピ(♀)」です。
白猫のミャアは、2歳で好奇心旺盛な、女の子という設定です。
どんな事にも素直に「なぜ?どうして・・・?」と質問してきます。
三毛猫のピッピは、「騙されやすい日本人」を象徴するような和猫で、ノンビリ・キャラの3歳です。
どちらかと言えば、からかわれたり、ツッ込まれたりする役回りです。
この3匹との会話を書き進めている内に、3匹とも、所謂、キャラ立ちがしてきて、私の意志を離れて、勝手に話し始めました。
想像の中で、彼らが自然に展開してゆく会話を私はそのまま筆記役になって書きうつしていくような、そんな感じで執筆が進められました。
彼らは今や、私の中では、完全に独立したキャラクターになっています。
この本の後でも、今後書く本の中でも、大いに活躍していってもらいたいと望んでいます。
3匹の登場が、この本を非常に読みやすく、また身近なものにしてくれているのではないか?と感じています。
では、本の中で、この3匹に会える日を、お楽しみに。