《藤井厳喜・公開講演会のお知らせ》
7月19日(木)午後6時から、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で講演会を行ないます。
■第101回 日本経済復活の会で講演します。
日時 平成24年7月19日(木)午後6時から午後9時(開場5時30分、講演開始6時)
場所 アルカディア市ヶ谷 東京都千代田区九段北4-2-25 TEL: 03-3261-9921
会費 3500円(資料代や食事・飲み物の費用を含みます)
講師及び演題:
藤井厳喜 『新自由主義の崩壊と南北経済関係の逆転』
小野 盛司 日本経済復活の会会長 『大震災からの復活への道?お金がなければ刷りなさい』
当会合に関する一切の問い合わせと、御来会の可否は、日本経済復活の会の小野会長( 03-3823-5233)宛にお願い致します。メール(下記参照)でも結構です。弁当の注文や配布物の準備等あるようですので、申込みはなるべくお早目に、ご理解願います。
※この講演会についての問合せは↓↓
http://www.tek.co.jp/p/meeting.html
藤井厳喜、待望の最新刊!『超大恐慌で世界の終わりが始まる』いよいよ4月21日から好評発売中!!
前篇
★LinkedIn始めてみました。プロフィール⇒ http://www.linkedin.com/profile/edit?trk=hb_tab_pro_top
《英語でTPPの危険性を発信しました。是非、英語圏の方々(特にアメリカの一般国民)にこの声が届くよう…、拡散に御力添えください♪》
※ 藤井厳喜・新作『日本人が知らないアメリカの本音』(PHP研究所・1470円 8/6発売)、『超大恐慌の時代
』(日本文芸社・1680円 6/24発売)好評発売中。更に3月1日、最新刊『バカで野蛮なアメリカ経済 (扶桑社新書)』好評発売中です。
★ 藤井げんきe-mailアドレスは此方⇒【 gemki.fujii7@gmail.com 】
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★おしらせ★藤井厳喜AJERチャンネル出演動画の再生リスト、随時更新中。http://www.youtube.com/playlist?list=PLE09AEB972E22D31B&feature=mh_lolz
★おしらせ2★【第3弾・藤井厳喜アカデミー国際関係論入門・再生リスト】http://www.youtube.com/playlist?list=PL0A8A37735B5EEDC4
← こちらもUPの都度、随時更新してゆきます。是非、合わせてご活用ください。
今回の動画では、元大蔵省・財務省の官僚で、私の長年の友人である松田学さんの日本経済財政再建計画をご紹介します。
松田さんは、私より大分、若いのですが、十数年来の付き合いです。
2人とも、ある月例の経済勉強会のメンバーであり、一昨年からは、たちあがれ日本に属する同志でもあります。
私も、優秀なエリート官僚と呼ばれる方に何人もお逢いしてきましたが、松田さんはその中でも最も能力のある、かつ人格的にも極めて温厚な方です。
私も、松田さんも、現在の日本経済を救うには、積極財政による経済成長しかないと思っています。
今回は、財政の専門家として、彼が構想している、謂わば「日本経済財政再建の為の松田プラン」について、その概要を語ってもらいました。
特に注目してほしいのは、松田さんが従来の財政均衡論の立場を離れて、「永久国債=無期限国債」を提案されていることです。
経済成長の為の積極財政と、財政再建を両立させるためには、どこかで非常手段を採用しなければなりません。
この為の比較的、穏健な手段が、この「永久国債=無期限国債」であると言えます。
イギリスには、「コンソール債」という永久国債がナポレオン戦争以前から存在してきました。
この永久国債なしには、イギリスがナポレオン戦争を勝ち抜く事は出来なかったし、世界に冠たる大英帝国を築くことも出来なかったのです。
永久国債は、その点で、歴史的に前例のある、既にその有効性が証明された財政手段であると言えます。
永久国債に関しては、松田学さんと私は、他の二人の友人と共著で、『永久国債の研究 (光文社ペーパーバックス)
』という本を出版しています。
ご興味のある方は、こちらの方も是非、ご参照ください。
YouTube : http://youtu.be/-i8lF-Izee0
ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/watch/sm18334325
YouTube : http://youtu.be/mvDe7UnGXds
ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/watch/sm18334397
YouTube : http://youtu.be/ClebBc-APks
ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/watch/sm18334566
藤井厳喜・最新刊『超大恐慌で世界の終わりが始まる』のご紹介
★目次
プロローグ
第1章 欧州連鎖破綻ドミノ
第2章 ユーロは崩壊するのか?
第3章 二番底、二極化に向かうアメリカ
第4章 アメリカ大統領選挙の行方
第5章 中国幻想の終焉
第6章 BRICs時代の終焉
第7章 世界丸ごと監視社会
第8章 日本に残された打開策とは?
エピローグ
【藤井厳喜・最新刊『バカで野蛮なアメリカ経済 (扶桑社新書)』発売記念! 猫と読む見どころ紹介♪】
リーマン・ショック、ユーロ危機という「金融災害」を経てワンワールド主義(=グローバリズム)の欺瞞が明らかになった現在、日本はどこへ向かうべきなのか?
■本書の構成
第1章 対立 「大企業」対「草の根」
第2章 貧困 1%の富める者たち
第3章 迷走 超インフレか大不況か
第4章 変質 牛耳られるワシントン
第5章 凋落 ユヤダ金融の秘密
第6章 分裂 アメリカを国家破産に追い込む人々
第7章 支配 ビッグ・データと超管理社会
★藤井厳喜Google+ (新しく始めました)
https://plus.google.com/105888168306663662879/posts
高画質写真のデータなどは、こちらにUPしようと思っています。
日本に対する想い。政治をよくしたいという想い。
政治学を学ぼうと思った、私の原点について語ったインタビュー映像です。
たちあがれ日本 参議院比例第七支部長として、現在も政治活動にかかわる藤井厳喜の原点とは? 政治哲学を志すにいたった原点とは?など、大いに語りました。
← お知らせ: 『月刊日本(公式TOPにリンク)』10月号で、特別企画で竹田先生と脱原発対談を行わせて頂きました。又、『月刊 日本 2011年 11月号』より、アメリカ大統領選ウォッチングについて、連載を開始する事になり、『月刊 日本 2011年 12月号 [雑誌]』のTPP反対特集号では、ISD条項の危険性について詳細に解説しました。是非、ご参考ください。(私のパブリシティ・ページで寄稿記事の一部が読めます)
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【藤井厳喜アカデミー関係動画・復習用の動画再生リストが出来ました】
■再生リスト【第1弾・藤井厳喜アカデミー国民の為の政治学講座・全篇】
http://www.youtube.com/watch?v?=zn5eCTbgHxc&list=PL72D9C8776C?E15846 ← 2010年2月1日開校のガイダンスから全12回講義、補講まで全講座をまとめました。
■再生リスト2 【第2弾・藤井厳喜アカデミー 経済篇(随時更新)】
http://www.youtube.com/my_playlists?p=E4F42E64ED2C36F7
※ 藤井厳喜へのメッセージ、講演や仕事等の依頼も、以下アドレスまでお願いいたします。
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ事務局e-mail :info.cfg.future@gmail.com
★ 【 Cambridge Forcust Group of Japan.Co 藤井厳喜チャンネル】
←ご登録を♪連続講義シリーズ等、配信中!
★応援しています(ΦωΦ)ノにゃんこ・ザ・プロジェクトhttp://nyanpro.com/
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※ 明日、2月1日は、藤井厳喜アカデミーの開講です!
いよいよ、本日、12時からNET版シンポジウムの大作を配信します。
【第一部】藤井厳喜の基調講演が、3セクションに分かれ、約10分の番組、6本から構成されています。
2010年、平成22年がどのような年になるのか、世界の政治経済を鳥瞰図的に展望し、それを踏まえて日本の社会の変化を予測します。
鳩山民主党政権が、5月には挫折するのではないか?と予測しています。
小沢一郎民主党幹事長の失脚も、ほぼ確実でしょう。
【第二部】は、正統派エコノミストである丹羽春喜先生へのインタビューです。
足元の経済情勢の分析から、ケインズ革命の歴史的意義、更に不況克服の最終手段としての政府通貨発行権の活用について、たっぷり時間をかけ、縦横に語ってもらいました。
【第三部】は、山村明義さんへのインタビューであり、私との対談になっています。
「小沢一郎とは、どのような政治家であるのか?」を長年の徹底した取材から詳細に語ってもらいました。
小沢政治の本質とは何か、現場重視の山村さんの鋭い分析に御期待下さい。
長時間のシンポジウムですが、今回は、NET上で配信する為、日本全国の方々に無料で観てもらえるのは大変有難いことです。
会場を借りてのシンポジウムですと、東京周辺で会場に来られる方以外には、情報発信が届きませんが、NETを活用する事により、同時に全国の、世界の有志の方々に見てもらえるのは我々の志の共有の為に、素晴らしい事だと思っています。
年末年始もなく、反NHKや外国人参政権反対などの為に活動をしてきた同志の皆さんに、心から感謝すると同時に、それらの皆さんに是非、このシンポジウムを見て頂きたいと念願しています。
限られた時間や予算の中で、活動されている皆さんも、NETでの配信であれば、無料で、かつ自由な時間にアクセスして全体を何回かに分けても見る事が出来ると想い、今回、敢えてこのような形で情報を配信させてもらっています。
全体としては長いシンポジウムですが、何回かに分けてでも見て頂ければ、今後の日本を考える上で大きな指針になる事と思います。
2月1日開校の『藤井厳喜アカデミー』と合わせて、ご覧頂ければ、幸甚です。
本当の日本国の危機の年にあたって、私が出来る事は何かと自身に問いかけた結果が、このシンポジウムであり、アカデミーの開校です。
兼ねてから練ってきた内容ではありますが、それを最新のメディアに乗せて、しかも、無料で公開するという事に敢えて踏切りました。
今や、大学やマスコミは、【反日=国家解体勢力】によって占拠されています。
しかし、大事なのは、学校の建物や、立派な放送設備やそれらが生み出す偽の権威ではありません。
志さえあれば、どこでもどのような形でも、教える事は出来るし、教育は元来、そのようなものであるべきです。
私は吉田松陰ほど偉い人間ではありませんが、その松陰先生の志の万分の一でも、継承するつもりでこういった試みを続けてゆく覚悟です。
また、こういった活動によって日々、最前線で苦労されている活動家の方々に御恩返しをすることが僅かでも出来るのではないかとも、思っています。
以前にも言及しましたが、アカデミー開校を発表した直後から、多くの方々から期待と励ましのお便りを頂きました。
所謂、技術系の方々からの期待の声が大きかったのは予期せぬ事でした。
また海外在住の日本人からも激励と期待のメッセージをもらいました。
期待にお応えできるように、今後、尽力してゆくつもりです。
是非、全12回の講座を最後まで、御覧ください。
また、より多くの方々に、この事を御紹介して頂ければ、心から有難いと思います。
では、以下、映像をお届けしたいと思います。
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ代表 藤井厳喜
【第一部】 藤井厳喜、2010年を語る!
1/6【第1部】CFGシンポジウム 「藤井厳喜、2010年経済展望」[H22/ 1/31]
2/6【第1部】CFGシンポ「じり貧のアメリカ経済、分裂するユーロ圏」
3/6【第1部】CFGシンポ「多極化する世界―無秩序化に向かう世界政治」
4/6【第1部】第3回CFGシンポジウム「ベトナムという国の重要性」[H22/ 1/31]
5/6【第1部】CFGシンポ 「反シナとしてのベトナムとシナ」[H22/ 1/31]
6/6【第1部】CFGシンポジウム 「2010年国内情勢・政局展望」[H22/ 1/31]
【第二部】 ケインズ革命の歴史的意義と丹羽春喜理論
1/11【第2部】CFGシンポ 「丹羽春喜先生と政府貨幣特権について」[H22/ 1/31]
2/11【第2部】CFGシンポ 「チャンスを逃した麻生・自民党」[H22/ 1/31]
3/11【第2部】CFGシンポ 「マクロ経済政策の不在」[H22/ 1/31]
4/11【第2部】CFGシンポ 「ケインズ革命の歴史的意義」?[H22/ 1/31]
5/11【第2部】CFGシンポ 「ケインズ革命の意義を詳説」[H22/ 1/31]
6/11【第2部】CFGシンポ「ケインズ政策の実行の為の必要条件と情報戦争」
7/11【第2部】CFGシンポ 「最低400兆円はあるデフレ・ギャップ」[H22/ 1/31]
8/11【第2部】CFGシンポ 「自生的有効需要の妥当性」[H22/ 1/31]
9/11【第2部】CFGシンポ 「レーガン時代の旧ソ工作員の情報操作」[H22/ 1/31]
10/11【第2部】CFGシンポ 「レーガンと足を引っ張ったボルカー」[H22/ 1/31]
11/11【第2部】CFGシンポ 「第2部の丹羽先生との対談の補足解説」[H22/ 1/31]
【第三部】山村明義さんに聞く、2010年日本政治
1/7【第3部】CFGシンポ「山村明義さんに聞く2010年日本政治」[H22/ 1/31]
2/7【第3部】CFGシンポ「小沢一郎論?父親殺しの系譜」[H22/ 1/31]
3/7【第3部】CFGシンポ「中川昭一氏の霊魂が追い詰める小沢一郎」[H22/ 1/31]
4/7【第3部】CFGシンポ「民主党を生んだマスコミ」[H22/ 1/31]
5/7【第3部】CFGシンポ「鳩山民主党が破壊した日米安保体制」[H22/ 1/31]
6/7【第3部】CFGシンポ「政界大動乱に向かう日本」[H22/ 1/31]
7/7【第3部】第3回CFGシンポジウム・エピローグ「無秩序化と無制限戦争」[H22/ 1/31]
★ 【 Cambridge Forcust Group of Japan.Co 藤井厳喜チャンネル】
http://www.youtube.com/user/zingrace1213 (登録自由)
※ 私への御連絡については、以下のアドレスにご連絡を頂ければ、チェックが遅れる事もございますが、必ず情報は全て拝読しておりますので、宜しくお願い申し上げます。
藤井厳喜へのメッセージ、講演依頼も、以下アドレスまでお願いいたします。
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ事務局e-mail : info.cfg.future@gmail.com
【お知らせ】
2.2 頑張れ日本!全国行動委員会結成大会& 日本解体阻止!全国総決起集会
平成22年2月2日(火) 於・日比谷公会堂
最寄り駅 東京メトロ:丸の内線・日比谷線「霞ヶ関駅」、日比谷線・千代田線「日比谷駅」 都営地下鉄:三田線「内幸町駅」
JR:山手線・京浜東北線「有楽町駅」「新橋駅」
14時00分 頑張れ日本!全国行動委員会 結成大会 大シンポジウム
・ 趣旨説明、討論、決意表明、各界人士 演説、全国地方議員決意表明、ビデオ上映
17時00分 頑張れ日本!日本解体阻止!全国総決起集会
・ 各界人士 演説 (国会議員、地方議員、文化人 その他)
・ 「大会宣言」 及び 「頑張れ日本!全国行動委員会結成宣言」採択
20時00分 終了
主催 頑張れ日本!全国行動委員会(準備委員会)、草莽全国地方議員の会、日本文化チャンネル桜ニ千人委員会有志の会
連絡先 草莽全国地方議員の会 TEL 03-3311-7810
日本文化チャンネル桜二千人委員会有志の会 TEL 03-6419-3900
※ 案内チラシは こちら↓
http://www.ch-sakura.jp/sakura/ganbarenippon0202_flyer.pdf(随時更新予定)
過日、6月6日土曜日に録画したチャンネル桜(スカイパーフェクトテレビ219チャンネル、またはインターネットTV・So-TV)の『永久国債の研究 (光文社ペーパーバックス)
』に関する座談会が6月12日に放映され、昨夜13日、土曜日からUチューブ上で一部、見られるようになった。
全体は、3時間に及ぶディスカッションだが、Uチューブで見られるのは、そのうちの始めの1時間部分である。
※ 参考ブログ: 2009,06,08 チャンネル桜で「永久国債」の討論会
◆経済討論第5弾 「どうなる日本経済!?永久国債は必要か?」
パネリスト:
有澤沙徒志 (日本金融通信社編集局国際部長)
調所一郎 (調所広郷7代目)
藤井厳喜 (国際問題アナリスト)
松田 学 (社会システムデザイン研究所フェロー)
山田 順 (光文社ペーパーバックス・編集長)
山本 伸 (金融ジャーナリスト)
司会:水島総
1/5 【経済討論第5弾 】どうなる日本経済!?永久国債は必要か? [桜 H21/6/12]
2/5 【経済討論第5弾 】どうなる日本経済!?永久国債は必要か? [桜 H21/6/12]
3/5 【経済討論第5弾 】どうなる日本経済!?永久国債は必要か? [桜 H21/6/12]
4/5 【経済討論第5弾 】どうなる日本経済!?永久国債は必要か? [桜 H21/6/12]
5/5 【経済討論第5弾 】どうなる日本経済!?永久国債は必要か? [桜 H21/6/12]
永久国債の議論は、このテレビ討論会を見ていただくなり、書籍、『永久国債の研究 (光文社ペーパーバックス)
』なりを読んでいただくとして、
何故、今?永久国債がこの国に必要とされているかについて、最新の状況をレポートしておきたいと思う。
最近、私自身の身の回りに起きた事や、周辺の人々から入手できる情報を総合すると、経済統計の数字に現れた以上に日本国民の生活は疲弊し、荒廃しつつあるように思う。
これは、大部分のエコノミストがまだ気が付いていないところではないか?
結論から言えば、こういう悲惨な国民の状況を救う為にこそ、永久国債のような財政上の非常手段の実行が今、必要とされているのである。
先ず第一に、この不況下で益々、企業における過労死が増えているのではないか?と思われる。
企業を首になるのは勿論、悲惨な事だが、企業に残って働く側も同様に大きなプレッシャーのもとにおかれる事になる。
多数の勤労者が職を失う事により、企業に残留する側は1人で2人分、3人分の仕事をこなしていかなければならない羽目に陥る。
地位も給料も上がるわけではなく、あるいは、管理職にしても所謂「名ばかり管理職」で、実質収入は残業代が計上されないため、寧ろ減額される場合も多い。
日本を代表する超一流企業やその系列下の企業でも、この不況の進化により、多くの過労死が起きているのではないだろうか?
過労死までいかなくとも、当然、労災が適応されるような肉体上・精神上の重い病に倒れるものが増えているように感じられる。
なんら、これを裏付ける統計上の数字も増加傾向にあるが、特に30代を中心とする若年層の比率が増えてきている。
次に、身近にかかってきた相談電話でも、旦那さんが亡くなられ子供が複数人いる家庭でも、だんだんと、奨学金申請が厳しくなり、審査も複雑で相当に厳しくなったり、今年になってから急に、実際に認定されるのが難しい状況になってきているそうだ。
また、別の話では、特に製造業関連にお勤めの方で、失業こそしていないが「自宅待機」が増え、当然、給与も減額される人達が増えている。
こういったことは、(特に都心の)ニュースでは取り上げられない。
日本経済全体の景気を振興し、奨学金などの財源を増やす為にこそ、永久国債のような手段が用いられなければならないと考える。
現状の財政政策をこのまま続けていけば、経済が益々縮小再生産の悪循環に陥る事は火を見るよりもあきらかである。
昨日のブログではCO2の過度の排出規制が日本社会の荒廃に繋がる事を指摘したが、財政政策の側面からも全く同じ事が言える訳である。
現在、日本経済の中核を支えてきた製造業と企業のあり方が根本的に崩れつつあるように思われる。
日本では、伝統的な村落共同体が崩壊する一方で、企業が共同体としての役割を発揮し、これが日本の安定した社会秩序を守るために大きな役割を果たしてきた。
これは、ヨーロッパやアメリカとは全く異なった点である。
例えば、アメリカの労働者にとって、企業は給与を稼ぎ出すための機能集団に過ぎず、自分が精神的に所属する共同体は職場以外に求める事が出来る。
それが地域の共同体であったり、家族であったり、教会であったり、またその他の自発的に形成される社会集団であったりするわけである。
しかし、日本人の大部分にとっては、会社とは自分が所属する最も大事な共同体であるから、企業の崩壊は即、個人の最も重要な精神的安定の基礎も奪ってしまう事になる。
日本にとっては、失業とは、経済的なチャンスの喪失であると同時に、いやそれ以上に、自らが属する共同体の喪失なのである。
また、戦前の日本社会あるいは戦後の日本社会でも、ある時点までは都会で職を失った社会人でも田舎に帰れば、そこに農業という就業機会と彼を受け入れてくれる伝統的な家族や農村共同体がかろうじて残っていた。
しかし、今日はその様な共同体の絆は消滅したとは言わないまでも、極めて弱くなっている。
それ故に、日本においては製造業の企業の崩壊現象は、日本の、日本社会の安定秩序そのものの喪失に帰着する危険性が大きい。
実際、私が最近、見聞きするところによれば、そのような崩壊現象が着々と現実に起きているとしか思えない。
こういった視点から考えれば、経済政策とは単に社会の金回りを良くするということだけではなく、人間が安定して暮らすことの出来る社会秩序を維持するための手段でもあるのである。
そういった視点から『永久国債』の実現を私は訴えているし、読者の皆さんにも考えていただきたいと思う。
土曜日6月5日午後、チャンネル桜で、我々が出版した『永久国債の研究 (光文社ペーパーバックス)
』をテーマに、3時間のテレビの討論会の録画が行われた。
[ 6月 12日(金) 20:00-23:00 スカパー!219ch 放送 予定]
4人の著者(調所一郎さん、松田学さん、有澤沙徒志さん、私、藤井厳喜)の他に、本の編集者である山田順・光文社ペーパーバックス編集長と金融ジャーナリストの山本伸さんの2人にも討論に加わっていただいた。
司会はチャンネル桜社長の水島総さん。
永久国債の議論に入る前に、現在の世界経済と日本経済がどのような状況にあるかということに関して、各人が思うところを披瀝した。
共通していたのは、現状が依然として非常に厳しい状況にあるということである。
日米共に株価が僅かずつではあるが上昇し、最悪の場面は既に終わった、という楽観論も幅を利かせているが、世界の経済は非常に大きな転換の局面にあり、アメリカを中心に発生したバブルの後始末をするには、なお相当の時間と苦労が必要である、というのが出席者の共通認識であった。
有澤さんは、
ウォールストリート17年の体験から、専門的知識に基づいて、世界の信用危機の回復には相当の構造転換が必要であることを指摘してくれた。
有澤さんが当日、用意してくれたグラフによれば、信用危機がスタートした時点における世界の流動性資金はなんと、世界の総GDPの620%にまで到達していたという。
「流動性資金」とは、要は金融資産として現金化できる資産という意味である。
この流動性資金の約41%がなんと金融派生商品であり、さらに流動性全体の38%が、債権(証券化された債務)であった。
つまり、金融資産とみなされるものの約80%が、いわゆるペーパーマネーだったのである。
これに対して、本当の現金は金融流動性全体のたった2%しか占めていなかった。
実体経済もの6倍もの金融資産を金の貸し借りによって創り出していたのが、世界経済の危機の実態だったのである。
別の言い方をすれば、本当に存在する資産である現金の50倍もの金融資産を金の貸し借りによって生み出していたのが世界経済の恐るべき実情であった。
このギャップを調整するには、マダマダ長い時間がかかるし、多くの金融機関や個人が資産を失うことであろう、というのが有澤さんの予測であった。
(有澤さんが示した統計数字については『永久国債の研究 (光文社ペーパーバックス)
P35 』で詳しく解説してある。)
調所さんは、自らのご先祖である薩摩藩の重役、調所広郷が当時500万両にも達していた薩摩藩のシャッキを250年賦という非常手段を用いて如何に解決したか?について、分かりやすく解説してくれた。
松田さんの話の中では、永久国債の問題もさることながら、官僚の天下りに関する話が非常に興味を引いた。
財務省の幹部級の人でもリタイアした後の年金は年間200数十万円しかないというのである。
この為に官僚は天下り先を求めざるを得ず、これが様々な問題を生んでいる、という指摘に討論会の参加者はみな、驚かざるを得なかった。
高級官僚といえば、かつてのイメージで言えば、十分な恩給をもらい、生活は安定していると思っていたが、実はそうではなかったのである。
松田さんの見解では、永久国債とはしいて英語で言えば、ドネーション・ボンド(日本語;寄付債権)とでもいうべきものである。
ドネーションは、元来、献金であり、寄付であるから一方的に個人が公の為に個人財産を贈与することである。
ボンドとは債権のことであって、借金の証文である。
個人からいえば、政府に金を貸すということである。
だから、ドネーション(寄付)とボンド(個人が政府に金を貸すこと)とは、元来全く別物なのであるが、この2つを結びつけようというのが、ある意味で「永久国債」の本質である。
永久国債が一方的な政府への寄付よりも優れているのは、債権であるから必要となれば、これを市場で売って現金化することが可能な点である。
つまり、10億円の永久国債を買ったものは、資金が必要となったときにこれを市場で売ることによって、元の資金を回収することが出来る。
普通の個人にとって一方的に公に資産を寄贈することは中々難しいが、永久国債ならば完全に資産を失うわけではないので、国に資産を預けておく、というような感覚で個人資産を公の為に役立てることも出来るわけである。
以上のようなところが、松田さんの発言の要点であったと思う。
山田編集長の発言に関しては、印象的だったのは、永久国債に関しての発言よりも寧ろ、オバマ米大統領に関する発言であった。
山田編集長によれば、オバマの米金融界との繋がりは思った以上に深く、巨大な選挙資金のかなりの部分をウォール・ストリートから調達していたのである。
アメリカ金融界が被った巨大な損害を政府の資金で補填し、これを救済するというのがオバマ政権の真の使命である、というのが山田さんの意見である。
2008年はアメリカの金融産業にとっては大変な災厄の年ではあったが、それでもジョージ・ソロス氏のヘッジ・ファンドなどいくつかのファンドは大きな利益を上げている。
現在、先見性のある(狡猾とも言い換えても良いが)ヘッジ・ファンドは、市場に売り出される不良債権を大量に買いあさっている。
例えばGMのことを考えてみよう。
GMの債権の評価は現時点では低いが、政府が責任を持ってGMを立ちなおらさなければならない。
まずGMの債権がうまくいけば当然、債権は値上がりする。
GMの債権がもし、巧くいかなければアメリカ政府は更に巨額の資金を投じてGMを支えなければならない。
つまり、公的資金によってサポートされているので、GMの債権を安心して買うことが出来るという仕組みである。
つまり、ヘッジ・ファンドなどのストラテジスト達は、政府の公的資金を事実上の補助金として利用して、金融投資をしていることになる。
山本伸さんは自ら責任編集された『環境バブルで日本が変わる! オバマ大統領「グリーン・ニューディール」の激震 (別冊宝島1617)
』を出版されている。
私もブログで何回か述べたように、この別冊宝島の基軸となる座談会に出席させていただいた。
山本さんは今後の世界経済には3つの可能性しかないと見ている。
それは、第1に戦争、第2に長期停滞、第3に、環境ビジネスをエンジンとした経済成長の三つの可能性である。
当然のことながら、この三択問題の中で最良の回答は、「3」の環境ビジネスシナリオである、というのが山本さんの意見である。
永久国債も環境ビジネス発展の為に使えれば有効である、というのが彼の見るところであった。
司会者の水島社長には事前に『永久国債の研究 (光文社ペーパーバックス)
』の本を読んできて頂いたが、経済の専門家でないにもかかわらず、非常によく永久国債というものの本質を理解してくださったと思う。
失礼な言い方かもしれないが、私としては司会の水島社長をいわばテレビの視聴者の代表のように思って、お話させていただいた。
日本経済の行く末を厳しく見つめ、いたずらな楽観論を廃するという点では、水島社長と討論参加者の我々の立場は全く同じである。
やはり、高いレベルの公共心を持った国民が多く居なければ、今日の日本の財政危機を救うことは出来ない。
水島社長は、チャンネル桜の2000人委員会のメンバーの人たち(月一万円をチャンネル桜に寄付している)のような高い公共心のある人々が永久国債を支えれば、日本国の財政危機の解消にも役立つと納得してくださったように私は思った。
詳しくは、是非!
6月 12日(金) 20:00-23:00 スカパー!219ch の放送を見ていただきたい。
本日は、『永久国債の研究 (光文社ペーパーバックス)
』の共著者の調所さんが九州地方(主に鹿児島県を中心)で、新聞広告等、告知くださった事や、一部の有志の読者の方々が応援くださった事もあって、『永久国債の研究 (光文社ペーパーバックス)
』はAmazonで一時、全総合24位まで上昇しました。
(20時20分画像)
また、いくつかのカテゴリーでは、ジャンル第1位を獲得しました。
「財政学」 部門1位
「経営学・キャリア・MBA」 部門1位
「金融・ファイナンス」 部門1位
「経済学・経済事情」という経済書全体のカテゴリーの中の 2位
「ビジネス・経済・キャリア」というさらに大きな全体のカテゴリーの 総合6位
「教育・学参・受験」関係 (大学・大学院部門でも1位) 1位
「政治学」 部門 1位
「政治」ジャンルのカテゴリー総合の 1位
「社会・政治」というさらに大きな全体のカテゴリー(サブカルチャー・芸能を含む)の 総合2位
「政治」というカテゴリーに入るのは想像できましたが、その上位のカテゴリーの「政治・社会」というカテゴリーに、芸能やサブカルチャーなどの分野も「社会」で括られるようになっている構造とは知りませんでした。
『永久国債の研究 (光文社ペーパーバックス)』という、やや難しめのタイトルの新刊にも関わらず、多くの方のご協力やご支援の御蔭で、こういったスタートを切れましたこと、改めて感謝いたします。
講演会を終えて、帰宅すると、色々なお便りが届いていました。
このところ、(特に)『ドンと来い!大恐慌』以来、本の発売日以後、何らかのリアクションや手紙やe-mail等、様々な読者の方からの声を頂くようになりました。
今回もまた、地方の方からも「書店に見に行きました」「どういうところに並んでましたよ」等々と実に細やかなお気遣いタップリの連絡や励ましをいただきました。
有難い事です。
普通、本を発売した直後や、数週間後くらいまでは、その本の多少の告知やその本がどうなっているかに著者も気を遣うものですが、発売後、約3ヶ月弱が経過しても、それ以後の様々な町の書店様での変化や状況をうかがい知れるのは中々ないことだと思います。
『永久国債の研究』の発売に合わせて、『永久国債の研究』と同時に、『ドンと来い!大恐慌』や『環境バブルで日本が変わる』の合わせた様子なども分るお便り等、特に地方の方から送って頂き、感謝一杯です。
有難うございます。
本日、午後、チャンネル桜の討論会に出席した。
焦点は、「ジャパン・デビュー」に見る日本のマスメディアの腐敗ぶりと今後の政局という事であった。
詳しくは明日以降に放映予定の番組を見て頂きたい。
その放送の中で、日本を強い国にする方策の1つとして、「永久国債」の話をさせて頂いた。
以前からブログで報告しているように、『永久国債の研究』がいよいよ明日、発売される。
チャンネル桜の討論会の後、夜の部は、この『永久国債の研究』の母体となった有澤沙徒志さんを中心とする月例勉強会に参加した。
4人の著者の他に、光文社ペーパーバックスの山田順編集長も加わって、大いに座は盛り上がった。
4人の著者がそれぞれの強みを生かして、救国の政策である『永久国債』という政策の可能性の事を広めていこうということで意見は一致した。
本日のチャンネル桜の討論会で、永久国債の研究について井尻千男拓殖文化日本文化研究所所長が大変、褒めてくださった。
というのは、井尻先生曰く、「永久国債というのはよろしい、何故ならそれは、日本国が永久に続くということを前提としているからだ」と仰ったのである。
これはまさにその通りなのであって、永久国債を発行してよいその正当性は、日本国家が永久に続くという愛国心なのである。
確かに井尻先生の仰るとおり、永久国債の究極の担保は、日本国家の永続性である。
今日のチャンネル桜・討論会では、NHKトップの人事に踏み込んで、NHK批判を行った。
この点は、読者の皆さんにも是非、見て頂きたいと思っている。
先日からも申し上げていました『永久国債の研究』ですが、正式なタイトルと発売日が決まりましたので、本日はお知らせしたいと思います。
(このブログなどでも6月発売予定といってきましたが、予定より少し早まり、)
5月21日に光文社ペーパーバックスのシリーズとして発売されることになりました。
この本を出版する目的は、非常に実践的なものであって、永久国債発行による財源でもって日本経済を右肩上がりの方向に持っていこうということである。
この共著者の4人とも、その志では一致している。
この本が現実の政治を動かすようになってほしいと考えて、私も微力ながら、キャンペーンを展開していきたいと思っている。
この事は『ドンと来い!大恐慌』の第5章『日本が世界を救う』の章(167ページ)以下でも述べてきたが、この本では、170ページ以下で提案した「永久債」の、もしくは「超長期債」についてより詳しい理論を展開している。
この本は現実の財政再建とあるべき財政政策について議論しているが、本のかなりの部分が実は、非常に「概念思考(コンセプチュアル・シンキング)」によって構成されている。
財政政策というと数字について論じていると思われがちだが、この本に関しては全くそうではない。
この本は何よりも先ず、読者に、「国民にとって永久債とはどういうものか?」について説明しなければならない。
永久債とは、事実上、今まで存在してこなかったものであるから、我々は全く新しい国債の概念を創り上げ、それを国民皆に理解してもらわなければならない。
歴史上存在した、超長期債であるイギリスや薩摩藩の事例については事前に述べてある。
これらは250年償還の債券であったが、厳密に言えば永久債ではない。
つまり、今まで人間社会には恐らく永久債というものは存在しなかったはずである。
だから著者達は今まで全く存在しなかった概念を発明し、その概念を実現化しようと試みているわけである。
超長期債にしろ、永久債にしろ、最も大事なのはそれが、先ず人間の頭脳に「概念として存在」し、その後で、現実に存在しうるという事である。つまり、その存在自体が、非常に概念的かつ思考的なものなのである。
実は、我々が取り扱っている経済、特に金融とは極めて「概念思考」的なものである。
お金が存在するというのと、石ころが存在するというのでは、」存在という言葉の意味」が全く違っている。
石ころは何よりも先ず、人間の思考とは関係なく、物理的に存在している。
これに対して、お金や金融商品は先ず何よりも、人間の概念の世界に存在しているものである。
そもそも、「お金」というもの自体が今日においては極めて抽象的な概念である。
お金の本質は、決して目に見える「お札」ではなく、今日においてはコンピュータの中の数字に過ぎない。
つまり、人間の思考の生んだ抽象的な存在である。
これが、「お札」や「硬貨」に姿を変えることはあっても、その本質はあくまで抽象的な概念に過ぎないのである。
お金の本質が概念的なので、必然的に金融取引とは一般に概念操作そのものである。
企業が銀行から資金を借り入れ、これを返済する。
株式や債券といった様々な形の金融商品を創造し、これを取引する。
更には、細かな会計上の概念を導入し、企業や個人の資産を算定する。
これらはその、定義から取引に至るまでことごとく人間の「思考」の中の「概念操作」に過ぎないのである。
そもそも「借金」というものをどのように捉えるか?という事自体が実は、かなりの抽象的思考なのである。
そもそも借金に対して、利息が生じるという考え事態が「利子」という概念の発明に伴う概念思考である。
例えばイスラム世界では、「利子」という概念は存在せず、ただし「借金」に対する手数料というものが存在する。
違った例をあげれば、日本の中世では元金の2倍以上に元利合計がなる事はなかった。
つまり、借金に対する利子は、時間と共に永久に増え続けるわけではなく、時間的には利息が増えるのは480日までであった。
利子の総額としては、利子が元本と同じになるのが限界であった。
現在では、利息は時間と共に無限に増え続けるものであると我々は想定しているが、中世の日本人はそういう想定はしなかった。
つまり、借金に関する基本的概念が全く異なっていたのである。
企業に関してみると、株式と債権とは元来全くの別物である。
我々は厳密にこの2つを概念的に識別している。
株式は企業の所有権である。
債権は企業の借金である。
しかし、ここで、永久債権というものを考えてみるとその内容は無限に株式=所有権に近いものになってくるのである。
「永久国債」を概念上、どのように定義づけるかは意外に難しいことなのだが、その一番大事なポイントは借金が所有権に転化してゆくという概念操作なのである。
これだけの説明では分かりにくいと思うが、ともかくこの本をじっくりと読んで頂きたい。
そうする事によって、国の発行する永久国債を国民が持つとは、どういう意味なのか?というその意味が明らかになっていくだろう。
それはつまり、「官」でも「私」でもない「公」の領域の拡大なのである。
別の言い方をすれば、新しい国民共同体の構築に繋がる試みである。
今、共著の本を執筆中である。
課題は、『永久国債』である。
4人の共著として、光文社のペーパーバックスのシリーズの1冊として刊行される予定である。
(おそらく6月発売予定)
実は、4人の内で、私の執筆が一番遅れていて、現在、急き立てられている。(苦笑)
内容は、先日も簡単に述べたが、
返済(償還)のいらない永久国債の発行によって、日本経済を右肩上がり、すなわち拡大均衡に持っていこうという本である。
永久国債によって、調達する資金によって、大規模な22世紀に向けての公共投資を行い、日本を夢のある社会に再生させよう、というのが共著者4人の共通の願いである。
永久債(超長期債)には先例が2つある。
第1は、薩摩藩が財政改革の際に発行した250年債である。
この発行の責任者、調所笑左衛門(ずしょ・しょうざえもん)とその子孫の調所一郎さんのことについては、昨日のブログでも書いた。
ともかくも、この250年債という非常手段の導入によって、薩摩の財政改革は成功し、薩摩は幕末・明治維新を指導する強力な政治勢力となることが出来た。
大げさに言えば、この250年債なくして、明治維新は有得なかったのかもしれない。
第2の例は、イギリスのコンソール債である。
18世紀中葉、発行されはじめたこの無期限債によって、イギリスは、ナポレオン戦争を戦い抜き、7つの海にまたがる大帝国を建設した。
コンソール債が勿論、全てではないが、この無期限債という大胆な英知が、大英帝国建設を支えた多くの柱の一本であった事もまた、歴史の事実である。
日本は今日、1500兆円といわれる膨大な個人金融資産を有し、また世界一の製造業を持ち、同時に世界最大の対外債権国である。
にもかかわらず。日本国政府の財政は、逼迫しており、日本経済はデフレ的縮小傾向の悪循環から逃れることが出来ない。
この悪循環の因果を断ち切り、日本人の持っている潜在力を十二分に発揮させ、夢と希望のある社会を作るための非常手段の一つとして、永久債は大いに有効なる手段である。
私としては、丹羽春喜先生の主張する『政府発行通貨』にも大賛成であり、政府発行通貨も同様の役割を担うことができると確信している。
実際、永久国債と政府発行通貨の構造と役割は極めて近似したものである。
しかし、政府発行通貨については丹羽先生がすでに十分に論じているので、私としては、もう一つの可能性である永久国債(超長期債)=無期限債の可能性について、探求してみたいと思っている。
要は、永久国債により政府が豊富な財源を持ち、政府が長期的に景気を好転させる財政支出を行えるようになる事が最も重要である。
私の他の共著者は3人。
調所一郎さん、
松田学さん、
有澤沙徒志さん。
松田さんは財務省の官僚であり、一番長い論文を書いてくれた。
ペーパーバックスの編集長、山田順さんも、この企画に賛同し、イントロダクション(はしがき)を執筆してくれた。
考えようによっては、今回の著作は、5人の共著ともいえる。
私の位置づけは、執筆者兼「永久債研究会」のコーディネーターといったところである。
内容は是非、お楽しみに。
4月21日(火)、昼12時から13時半、大阪の名門、社交倶楽部、清交社にて講演。
演題は、『ドンと来い!大恐慌 ― 大不況の進展と日本の対策 』。
清交社は大正12年創立の京阪神地区の政財界人と文化人の社交倶楽部である。
東京で、福沢諭吉が創立した交詢社の流れをくんで、関西で設立された。
場所はANAクラウンプラザホテル24階の1フロアを占有している。
会員の方々の年齢層は高いようだが、大変熱心に講演を聴いてくださった。
会員の中に、私の本の昔からのFANの方がいらっしゃって、その方が私を推薦してくれて、講演会が実現したようである。
直接の紹介は、外交評論家の加瀬英明先生がその労を取ってくださった。
持っていった本『ドンと来い!大恐慌』は即、完売し、
『さらに!ドンと来い!大恐慌 DVDスペシャル』も売れて、大変充実した講演会であった。
本日の講演の内容は、
拙著『ドンと来い!大恐慌』に沿ったもので、今回の世界金融恐慌発生のメカニズムについて話し、
また、日本には、この世界的大不況をチャンスに変える底力があることを力説した。
日本人の底力について、同感してくださる方々が多かったのは大変、嬉しかった。
本日はまた、講演の一番最後に、今、共著で執筆中の永久国債についての話しを話した。
大不況から脱出し、日本経済を拡大基調にもってゆく為の起爆剤としては、政府発行通貨と同様に、永久国債が大きな役割を果たすものと確信している。
永久国債ではないが、薩摩藩は藩財政の建て直しの為に、『250年債』を発行した事がある。
このときの責任者が、調所笑左衛門(ずしょしょうざえもん)という人で、この人の子孫である、調所一郎さんは私の友人である。
調所さんも共著者の一人として、今、永久債に関する本の執筆をすすめている。
この話しには、本日の清交社の御聴衆の方々も身を乗り出して、大いに興味を示してくださったのは大変励みになった。
この、永久国債の件については、また後日、お話させていただきたいと思う。