★告知★ 11月1日、2日の2日間、夕刊フジのコラムコーナーで藤井厳喜のコラム「米中新冷戦」が連載されました。ZAKZAKで全文公開されます。是非、ご覧下さい。
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今回の第8講で、藤井厳喜アカデミー第3弾のシリーズは、完結となります。
今までの視聴、有難うございました。
国際関係論入門の講義は、この回で終了致しますが、シリーズを新たに、YouTube等での発信は、続けてゆきますので、是非、御期待下さい。
よりバージョンアップした発信を予定しておりますので、楽しみにしていてください!!!!!
第3弾藤井厳喜アカデミー国際関係論8講:覇権国家交替の法則3[H23/11/1]
YouTube: http://youtu.be/i--QCtW1mjM
ニコニコ動画:http://www.nicovideo.jp/watch/sm16054237
第8講 後(完結)篇: 覇権国家交替の法則3) ― 西暦1500年以降、世界の覇権国家はどのように変遷してきたか
関連ページ・第3弾藤井厳喜アカデミー: http://www.gemki-fujii.com/blog/3/
いよいよ今回の第8講で、第3弾藤井厳喜アカデミー国際関係論入門の講義シリーズが完結いたします。(シリーズ最終回)
1500年以来の世界の覇権国家の変遷について、前回のレクチャーを補足したいと思います。
第1期は、1492年のコロンブスのアメリカ大陸到達以来の「スペイン対ポルトガル」の覇権国・対立軸の時代です。
これが1588年まで続きます。
1588年は、イギリスがスペインの無敵艦隊を打ち破った年です。
1588年から1688年の100年間は、特定の図抜けた覇権国の存在しない、多極化と群雄割拠の時代です。
この時代には未だ、スペインやポルトガルも力がありました。
ある意味で、この時代に最も活躍したのがオランダなのですが、オランダが一国で覇権を唱えるところまではゆきませんでした。
この100年間、イギリスはピューリタン革命に始まる内乱によって、外に出る外的発展は限られていました。
スペインの無敵艦隊を打ち破った後、大国にはなったのですが、直ぐにナンバー1の覇権国にあったわけではありません。
フランスは寧ろこの時代、ブルボン王朝の絶対王政の時代で、強力な国家になりつつありました。
又、この時代においては、ヨーロッパ以外のオスマントルコ帝国もかなり力がありました。
オスマン・トルコは1571年のレパントの海戦で地中海の海上覇権を失いますが、その後もヨーロッパを脅かす程の強国では有り続けました。
イギリスが本格的な覇権国家として登場するのは、1688年名誉革命を完遂して国内の近代化体制を整えた後です。
この時代に、イギリスに対抗するナンバー2の勢力となったのがフランスでした。
1789年のフランス革命で、フランスの内政は大いに混乱しますが、直ぐにナポレオンが出現し、彼はヨーロッパ大陸全土を支配する勢力となりました。
しかし、イギリスは、1815年、ワーテルローの戦いでフランスを破り、国家の一大危機を脱します。
しかしそれ以降も、やはりイギリスの一番の敵はフランスであり続けました。この状況は1871年の普仏戦争(プロシアとフランスの戦争)まで続きます。
1871年(明治4年)普仏戦争に負ける事により、フランスはイギリスに対抗する第二の覇権国家としての地位を失う事になります。
逆に、1871年の普仏戦争に勝ったプロシアが中心となりドイツが統一されます。
ここで大事なのは、ドイツの近代国家としての統一は、明治4年であり、日本より丸3年も遅れたという事です。
しかし、ドイツ帝国の誕生により、イギリスのライバルとしてドイツが大きく浮上してきます。
ドイツと並んでイギリスのライバルであったのがロシア帝国です。
ロシアとイギリスのユーラシア大陸支配に関する戦いは、「グレート・ゲーム」と呼ばれました。
ロシアはひたすらに大陸国家としてユーラシア大陸を東進し、ついにシナと朝鮮にまでその支配力を延ばしてきます。
これに対して、海洋国家イギリスは、ユーラシア大陸の南端を次々に植民地化し、インド・シンガポール・上海・香港を経て、日本に狙いを定めるのです。
このイギリスとロシアの一大決戦が、日露戦争でした。
日露戦争は、日本が日英同盟によってイギリスと代理となって戦った戦争です。
この戦争の敗北によって、ロシアはイギリスの対抗馬としての立場を急速に失ってゆきます。
ロシアは革命と内乱の時代に入ってゆきます。
露西亜に代わって、急速にイギリスの対抗馬としての力を伸ばしてきたのがドイツでした。
この後、ドイツはイギリスの覇権に対して、二回の挑戦を行ないます。
これが第一次世界大戦と第二次世界大戦です。
ですから、1914年の第一次世界大戦の開始から、両大戦間の時代を含め、1945年の第二次大戦の終了までを、私は「第二の多極化と群雄割拠の時代」と呼びたいと思います。
これはイギリスがスペインの無敵艦隊に勝利した後の約100年間の多極化時代(覇権国不在の時代)に続く、第二の不安定な多極化と群雄割拠の時代です。
1945年以降、1991年のソ連邦の崩壊までは、アメリカを第一の覇権国とし、これに対抗するソ連が第二の覇権国であった、米ソ冷戦の時代です。
1991年以降は、しばらくアメリカ一極の時代が続きますが、2001年9月11日の同時多発テロを契機として、アメリカの覇権国としての力量も徐々に衰え始めています。
私達は今、その覇権国家アメリカの衰退の時期に生きています。
おそらくは、アメリカがナンバー1の覇権国である時代は、2050年くらいまでは続くのでしょう。
しかし、その後は、特定の覇権国の存在しない群雄割拠の戦国時代が到来する事になるでしょう。
ある意味で、私達は今、西暦1500年以来の歴史の中で、第三の多極化と不安定の時代に向かっているのだ、と言えます。
■ 第四次世界大戦論
『NHK捏造事件と無制限戦争の時代』という私の著書において、戦争の形体の変化という事を取上げています。
この視点から言うと、私達は今、第四次世界大戦の真っただ中に生きています。
第一次世界大戦、第二次世界大戦については、格別の必要はないでしょう。
第三次世界大戦については、既に戦われ終了したというのが、私の認識です。
第三次世界大戦は、米ソ間の冷戦として戦われ、アメリカの勝利に帰しました。
2001年の同時多発テロ以来、世界は「第四次世界大戦の時代」に突入しました。
第四次世界大戦とは、文明国とこれに対抗する国際テロリスト集団ならびに、テロ支援国家(China・北朝鮮、パキスタンetc.)との戦いです。
第二次世界大戦のような、全面戦争ではありませんが、経済活動を含む人間のあらゆる活動領域が戦場になるのが、この第四次世界大戦の大きな特徴です。
特に、その主戦場の1つがサイバー空間(インターネットを中心とする情報空間)です。
アメリカは、イラクやアフガニスタンから撤退しつつありますが、同時に、Chinaとは本格的な対立関係に入っています。
これは「米中新冷戦」と言ってよいような状況です。
これは、米ソの冷戦よりは、はるかに複雑な、経済や情報を含む戦いとなっています。
少なくとも、サイバー空間においては、2011年5月から6月を契機として、米中が戦争状態に入っている事は、事実です。
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← お知らせ: 今回『月刊日本(公式TOPにリンク)』10月号で、特別企画で竹田先生と脱原発対談を行わせて頂きましたが、次号『月刊 日本 2011年 11月号』より、アメリカ大統領選ウォッチングについて、連載を開始する事になりました。是非、ご注目ください。
← 金融グローバリズムの終焉について、密度の濃い対談を行わせて頂きました。「日本はニッポン!」特設ページ( http://www.sowa.ne.jp/nippon/ )で対談動画の一部、ご覧頂けます。
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【藤井厳喜アカデミー関係動画・復習用の動画再生リストが出来ました】
■再生リスト【第1弾・藤井厳喜アカデミー国民の為の政治学講座・全篇】
http://www.youtube.com/watch?v?=zn5eCTbgHxc&list=PL72D9C8776C?E15846 ← 2010年2月1日開校のガイダンスから全12回講義、補講まで全講座をまとめました。
■再生リスト2 【第2弾・藤井厳喜アカデミー 経済篇(随時更新)】
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