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【藤井厳喜アカデミー第3弾:国際関係論入門-激動する世界を透視する視座】 第6講 海洋国家日本・地政学入門 (動画付き)

投稿日:2011,10,09

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 国際関係論の1分野である「地政学」においては、国家を、海洋国家(Sea Power)と大陸国家(Land Power)に分類して、その各々の行動原理について研究しています。

今回の授業では主に、日本を海洋国家として捉え、その海洋国家としての特質から日本の国際関係について考えてみたいと思います。


藤井厳喜アカデミー第3弾 : 国際関係論入門 激動する世界を透視する視座
 第6講 海洋国家日本・地政学入門

 YouTube : http://youtu.be/0Drf6KIbOvM
 ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/watch/sm15839304

今回のレクチャーは、4つの部分に分かれています。

(1) 海洋国家と大陸国家
 近代の大航海時代以来、世界の覇権国はいずれも海洋国家でした。スペイン、ポルトガル、オランダ、イギリス、アメリカ、いずれも海洋国家です。
これに対抗する大陸国家であるフランスやドイツやロシアは、時の海洋覇権国家に挑戦し、海洋国家となろうとしましたが、いずれも失敗しています。大陸国家は、海洋国家になる事が出来ない、というのが地政学的な歴史上の教訓です。大陸国家がかなり強力な海軍を持つ事はできますが、その本質からいって、海洋国家に変身する事は不可能なのです。
今、日本にとって、最大の脅威であるChinaは、自ら巨大な海軍を建設し、海洋国家に変身しようとしています。しかし、この野望は必ず失敗に終わるでしょう。
かつてソ連邦がキューバ・ミサイル危機での敗北に刺激されて海洋国家化を目指しましたが、これに失敗しました。Chinaはソ連のように必ず海洋国家化に失敗することになるでしょう。


(2) 海洋国家日本の外交史
 戦国時代に日本が、スペインやポルトガルといった西洋列強と出会うところから、日本の外交関係について鳥瞰図的に解説しています。
(1)戦国時代(2)鎖国時代(3)徳川幕府末期の開国(4)日清戦争(5)日露戦争(6)大東亜戦争、と戦後4つの世界大戦
 (※ この辺りの歴史のより詳しい話は、私の以前の講演内容をまとめた、此方の再生リストの解説【近現代世界の国際秩序の変遷:新しい世界史】を、お聴き頂ければと思います。)

(3) 現代、私達は第4次世界大戦の最中にあるというのが、私の認識です。それについて、解説しています。
第1次世界大戦は、イギリス対ドイツの対立関係を主要対立軸とするヨーロッパ諸国間の戦争でした。
第2次世界大戦は、英米などの先進資本主義国と日独伊などの後進資本主義国間の世界秩序を巡る戦争でした。総力戦と言われ、兵器を生産する国家の工業生産力自体を潰しあうような戦争でした。
第3次世界大戦は、米ソ間の冷戦として戦われ、アメリカの勝利に終わりました。
第4次世界大戦は、2001年の9・11以降の現代です。この戦争においては、経済先進国の民主国家と国際テロ集団との間で新しい形の戦争が戦われています。

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(4) 国際秩序と対立軸
 国際秩序について考える場合、戦争もまた1つの「秩序」であると認識する事が重要です。戦争は無秩序なのではなく、それ自体が1つの秩序を構成しています。
例えば、「英米」対「日独伊」という第二次世界大戦の基本的対立軸自体が、1つの国際秩序を形成していたわけです。
主体的に考えれば、国家は自らに有利な対立軸をどのように創りだしてゆくか、が外交戦略上、重要になります。
国際的な対立軸を、自らの国益に沿う形で、自由に創り出してゆける国家こそ、賢明な国家であると言えるでしょう。


 今回の講義の参考図書は、地政学入門についての部分が『「世界地図」の切り取り方 (光文社ペーパーバックス)』、第4次世界大戦論については『NHK捏造事件と無制限戦争の時代』です。より詳しく学ばれたいという方は、是非、ご活用ください。

 




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【藤井厳喜アカデミー関係動画・復習用の動画再生リストが出来ました】
■再生リスト【第1弾・藤井厳喜アカデミー国民の為の政治学講座・全篇
 http://www.youtube.com/watch?v?=zn5eCTbgHxc&list=PL72D9C8776C?E15846 ← 2010年2月1日開校のガイダンスから全12回講義、補講まで全講座をまとめました。
■再生リスト2 【近現代世界の国際秩序の変遷:新しい世界史
 http://www.youtube.com/playlis?t?list=PLE25877D424835D45
 こちらは2010年1月20日の藤井厳喜・講演会で「近現代世界の国際秩序の変遷」について語ったものを、リストにまとめてみました。この日、私が伝えたかった事は、歴史的な時系列を振り返り、日本が大局的に言って、国際関係のどのようなポジションにいるかという事です。米ソ冷戦後の世界にの権力構造がどのようなものになるか、という点を大胆な仮説も含めて、語らせてもらいました。
ここで取り上げる動画は限られた時間の講演の中の一部の内容ですが、大学で私の『国際関係論』や『新しい世界史』の授業を受講される方のご参考にもなればと思い、取り上げます。
■再生リスト3【第2弾・藤井厳喜アカデミー 経済篇(随時更新)
http://www.youtube.com/my_playlists?p=E4F42E64ED2C36F7

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