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「谷中、猫町、坂の町」と書きましたが、実は本当はこれは、「谷中、寺町、坂の町」なんですね。
最近は、「谷根千(やねせん)」とか呼ばれて、谷中・根津・千駄木の辺りは、気楽な下町の観光地、もしくは散歩コースとして人気があります。
東京の中でも、明治から昭和初期の戦前の東京のにおいを残している町です。
「谷根千」などと呼ばれて人気が出る前から、私は、ここら辺をぶらぶらするのが好きでした。
如何にも東京の下町の雰囲気が残っていて、細い路地が縦横に発達している。
そして、そういった路地には、多くの猫が生息しています。
勿論、飼いネコもいるのですが、地域共同体が何となく一緒に面倒を見ているというような猫達も多いようです。
「谷中・猫マップ」なる周到な取材に基いた猫地図本もシリーズで発行されているくらいです。
美しい絵で実に詳細に、路地路地の猫の生態が描かれています。
こういった地域を歩いてみると、実際、猫にとって住みやすい町は、人間にとっても住みやすい町である事が分かります。
猫に優しい町は、人間にやさしい町であるし、逆もまた真なり。
人間にやさしい町は、自然に猫に優しい町にもなるようです。
如何にも近代的な都市計画で出来た町とは、正反対の極にあるのが、谷中あたりで、関東大震災にも、大東亜戦争の戦災にも生き残ったような、旧い道筋と街並みが残っています。
そこに、「野良猫」ではない「地域猫」(地域の共同体の人達が一緒に面倒を見ている猫)が、悠々と暮らしています。
近代主義的な防災の概念から言うと、こういった木造住宅の細い路地が、入り組んだ町並みは、地震や火災に大変弱く、近代的な都市計画が必要である、というような事がよく言われるのですが、住みやすさというものは、またそれとは全く別の事のようです。
この地域の住民は、お年寄りも多いのですが、意外に若い人、又、欧米系の若い外国人が多く、住んでいます。
以前、日暮里の夕焼けだんだんのところで、まさに夕焼けを見ていたのですが、仕事帰りの白人の若者が多いのに、大変、驚きました。
谷中辺りのごくごく日本的なアパートや貸家を好んで住む人達が多いようです。
六本木の高級マンションは、パリやニューヨークのそれと、大して違わないのでしょうが、本当に日本的な暮らしを味わいたいと思えば、谷根千の地域は、大変魅力的な居住空間を提供してくれます。
この地域には、外国人を主にお客さんとしている昔風の日本旅館が何軒もあります。
世界的に見ても、猫が住みやすい町は、人間も住みやすい ― というのが、私の「都市理論」なのですが、これを最も実証してくれているのが、身近なところでは、谷中の地域だと思います。
実は最近、「ネコウヨについて話を聴きたい」という海外の人からの問合せが結構、あります。
今回は、たまたま、東京在住のアラブ系のジャーナリストの方が、私の英語での発信を見て、「是非、ネコウヨについてインタビューして欲しい」と申しこんでこられました。
ネコウヨについて語るのは勿論、やぶさかではありませんが、どうせなら、日本の猫文化についても、より深く理解してほしいと思い、猫町である谷中の地域を案内したいと思いたちました。
イスラム教の創始者・モハメッドが大変、猫を可愛がった、とかで、アラブの世界にも猫好きは多いようです。
イスラム教の寺院(モスク)には、猫は出入り自由ですが、犬は出入りが禁止されているようです。
猫は、ネズミを取り、食料を守り、伝染病を防ぐ等、人間に大変、役立つということも高く評価されているのは勿論、犬には狂犬病という恐ろしい病気があります。
特に、アラブ世界のような熱帯地方では発生しやすい病気で、今日と言えども、未だに根絶された訳ではありません。
どうやら、そんな事も有り、猫はモスクに入れても、犬はモスクに入れてもらえないようです。
外国人を案内したい、という事もあり、谷中地域でも、猫のいる上品なレストラン・喫茶店である、「猫町カフェ29」に行ってきました。
実は、カフェ29は、以前、本や雑誌で読んだ事があり、是非とも行ってみたい場所だったのです。
色々、取材の準備の打合せなどもしながら、食事とお酒を頂いて、大変、楽しい夕刻のひと時を過ごしました。
先ず、酒好きの私から言わせると、この店には、熊本の熊焼酎の美味しい銘柄が何種類も揃っています。
加えて、食事が大変、美味しいのです。
それも、この御店でしか味わえない、熊本の食材を使った独自のお料理やお菓子が、我々の舌を魅了します。
お店の猫ちゃんは、室内に3匹、外に1匹ですが、皆んな、個性的で可愛いのは勿論、オーナー・ファミリーの家族の一員として、我々、御客さんを楽しませてくれます。
更に、この店に置いてある猫グッズが、誠にユニークで、質が高く、また種類も多い事に驚きました。
店長兼、シェフは、上村賢士さん、店のマネージャー役とお見受けしたのが、そのお姉さんの上村美鈴さんです。
美鈴さんは、絵本の編集者・プロデューサーでもあります。
お店には、美鈴さんのプロデュースされた絵本が(猫以外のものも含め)何冊も置いてあります。
猫を売り物にするというのではなく、美味しいレストランに自然に家族の一員として猫もいる、というスタイルの素敵な空間です。
人が、猫の頭をなでる事は多いと思いますが、この晩、私ははじめて、猫に頭をなでられました。
私の頭を撫でてくれたのは、ダイちゃんという1歳の雄猫です。
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私の髪の毛のふわふわした感じが気に入ったらしく、何度も撫でたり、じゃれたり、カブッチョまでしてくれました。
こういった場所に行っても、私は猫にはあまり媚びないで、自然体でお付き合いする事にしています。
大体、呼んでも直ぐ寄ってこない、というのが猫の本性で、
呼んで直ぐにやってくるのは犬です。
猫はそもそも、貴族的で気まぐれで、向こうが気にいった時にしか寄ってくれません。
こちらが自然体でいれば、猫の方は、ちゃんと猫族の人間を見定めて、向こうの方からやってきてくれます。
この信頼関係が、また、猫的で、実に楽しいのですね。
そんな事を、また実感できた夜でもありました。
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