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シナ問題:「脅かされる言論の自由と言葉狩り」― 情報戦争最前線(1)YouTube篇

投稿日:2010,03,03

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 先日(2月16日のブログ http://www.gemki-fujii.com/blog/2010/000565.html)でも既に紹介させて頂いた、2月18日に行われました展転社主催のシンポジウム「シナ人とは何か」を紹介した映像が、本日、突然、「不適切な動画」としてYouTube上での掲載を削除されてしまった。

YouTube-spam1.jpg

 「スパム扱い」という事で、見る事が出来なくなり、その動画に関するページへのアクセスも不可能となってしまったわけだ。


 実は、この動画はUPして直ぐから、ポジティブな反響も多かったが、一方、明らかに「荒らし」そのものを目的とした悪質な書き込みや、嫌がらせメールが多数、届くなどのネガティブな反応もあった。
その為、視聴者からの心配の声も多数、寄せられたのであった。

 YouTubeの感想コメント欄に寄せられた書き込みの中には、明らかに不適切なものや、論点を敢えて捻じ曲げたもの、真意を敢えて極解したような「批難の為の批難」を繰り返すものもあったが、敢えて、それらはそのままに公開する事とした。
罵詈雑言の類もあったが、「所謂、公序良俗」に反しない限り、「言論の自由」を出来る限り、尊重したいと考えたからである。

 しかし、今回、「SPAM動画」扱いとなり、動画の公開そのものが否定され、それに伴う視聴者間の自由な論争の場が、消し去られてしまった事は、誠に残念な事であると言わざるを得ない。

YouTube-spam4.jpg

 この動画「『シナ人とは何か』紹介」は、公序良俗に反しない範囲での、言論の自由が行使された番組である。
この番組の公開否定は、「公開された自由な議論の場」そのものを否定するものである。

 公開取り消しの措置は、容易に、「言論の自由」の否定に結びつく。

1つの問題は、この番組の公開否定に関する判断基準が明らかにされていない事である。

YouTube-spam3.jpg

例えば、Wikipediaでは、記述の削除依頼のプロセスが、公開されており、誰の目にも明らかである。
YouTube-spam5.jpg
 ↑↑(参考:現在、私が記事となっているのWikipediaのページの実例。視聴者からmailで御知らせを頂いた。)
また、履歴もその経緯、事実関係の証拠として残す事が出来る。


 判断が適切であるかはさておいて、「削除のプロセス」と判断基準が公開されているのは、大事な事であり、公正さを保証する1つの大きな方法である。

YouTubeの場合、SPAM動画扱いにより、削除される理由(判断基準)とそのプロセスが明らかになっていない。
また、事前の警告すら無いというのは大きな問題であろう。
これはYouTubeの信頼性を大きく損なうものである。


 YouTubeの運営会社には、少なくとも公開否定の判断基準を明らかにするようにリクエストしたい。
  それがYouTubeの公共性、信頼性を高めるものとなるのは言うまでもない。

 多くの議論に値する争点は、政治的にも激しい議論の衝突を生みだす。

単に、議論の公開そのものに反対するものが多いからといって、議論そのものを否定するのは、まさに言論の自由の否定に他ならない。

 まして言論の自由を否定するような政治勢力、特に独裁的な権力に操られた勢力に、YouTubeが屈するならば、それはデモクラシーと言論の自由への裏切り行為とすら、なるであろう。

 言論の自由は寧ろ、少数意見の為にこそ、確保されなければならない性質のものである。
数を頼んだ暴力に屈する事は、自由な言論の場を提供しているはずのYouTubeの社会的責任の放棄に繋がるであろう。

 現在のシステムでは、SPAM申請が、一方的であろうと、何度か行われると、発信者のサイト(アカウント)そのものが閉鎖に追いやられてしまうという大きな問題を抱えている。

YouTube-spam7.jpg
 (※ ここに書かれている文字を、そのまま正確にコピーする。
ご注意ください :あなたのアカウントからアップロードされた次の動画は、YouTube コミュニティ ガイドラインに違反しているため無効にされました。
【藤井厳喜】2月18日「シナ人とは何か」シンポジウム開催の御案内[H22/1/16] - (zingrace1213) スパムは迷惑行為です。動画の再生回数を増やすことを目的とした、誤解を招く説明、タグ、タイトル、サムネイルは許可されません。不特定多数に向けたコンテンツ、不要なコンテンツ、繰り返し部分の多いコンテンツ(コメントやプライベート メッセージを含む)を大量に投稿することはできません。
あなたのアカウントに対し、コミュニティ ガイドライン違反警告が送られました。これは 6 か月で期限が切れます。違反が繰り返された場合は、一時的に YouTube へのコンテンツの投稿ができなくなることがあります。
また、アカウントが停止されることもあります。」)


これは、「言論サイバーテロ」を許容するシステムとなりかねない。

 ちなみに、私は国際問題アナリストとして、政治・外交問題などをテーマに語る事が多い為、テーマによっては、国内外からの否定的な大量のメールや、書き込みが寄せられる事も多い。
(多い日などは、数時間の仮眠の間に、メール・フォルダが矢継ぎ早に送られるメールで一杯となり、一般の連絡メールとの仕分け作業だけで苦心する事もある程だ。)

 朝鮮問題について論ずると、その内容に関わらず、非常にヒステリックで否定的な反応が寄せられる事が多い。
(※ 具体例 :このページをクリックするとその様子が見られる) 
 またシナ問題について論ずると、言論の自由を否定している一党独裁国家「中華人民共和国」が、その言論を否定しようとする事は、よく知られた事実である。

 私の活動の1つは、マスコミが報道しない事実に着目し、これを知らせ、分析し、問題提起する事でもある。
 私の言論活動の原則は、自由と人権を守り発展させる事であり、もとより、独裁的な権力や、差別的な勢力と衝突する事が多いのは当然の成り行きである。

 このような時に、自由と人権を否定する側をYouTubeが支援するならば、それはYouTube自身の存在意義の否定である。
そうならない事を、望んでいるが、今日までの対応には、非常に失望している。

 その判断自体を納得できるかどうかはともかくとして、少なくとも、YouTubeの運営責任者には、SPAM動画扱いの判断基準とその決定のプロセスを公開して頂きたい。

それが最低限の社会的責任を果たすことにもなるだろう。


 尚、このような危機的状況にある時に、自由な言論の抑圧に反対する、多くの有志の方々が自発的に、対策の智恵を授けて下さりました事に、心から感謝したいと思う。

単なる激励や情報提供にとどまらず、特に映像関係の技術をもつ多数の方々が、私のCFGチャンネルにあるコンテンツのバックアップや、迂回や保存のノウハウを提供して下さった事は、筆者に対する大きな助けとなりました。

 現在も、そうした多くの有志の協力により、私の自由な言論活動は支えられている。

 危機に遭遇する度に、驚くほどの日本人の草の根の迅速な協力に助けられてきた。
その志の高さと、優秀な技術力、才能こそ、まさに日本の底力であると実感している。


例:
 YouTubeでの動画を元に、ヨーロッパでの動画システム「デイリーモーション」への転載。
 ニコニコ動画へのバックアップ・転載
 有志、個人でのダウンロードによる別のPCでのバックアップ等々。


【YouTube の連絡先】YouTube へのお問い合わせは、下記住所まで、となっている。
YouTube, LLC
901 Cherry Ave.
San Bruno, CA 94066
USA
Phone: +1 650-253-0000
Fax: +1 650-253-0001



ちなみに、私と同じような状況になられた先例もあるようです。
 http://www.youtube.com/watch?v=kZSv8KjMpR8 


※ 私への御連絡については、以下のアドレスにご連絡を頂ければ、チェックが遅れる事もございますが、必ず情報は全て拝読しておりますので、宜しくお願い申し上げます。
(ここのところ、メールの量が連日、倍々増状態となり、全てのメールに個別返信が厳しい場合があります。状況、ご理解頂ければと願います。← それでも全て拝読は必ずさせて頂いております。)
藤井厳喜へのメッセージ、講演や仕事等の依頼も、以下アドレスまでお願いいたします。

ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ事務局e-mail : info.cfg.future@gmail.com


★ 【 Cambridge Forcust Group of Japan.Co 藤井厳喜チャンネル】
   http://www.youtube.com/user/zingrace1213 (登録自由)



 ↑ 「NHK捏造事件と無制限戦争」の最終章でも紹介させて頂きましたローレンス・レッシグ教授の著です。「インターネット +新しい技術+法」、そして真の「Free Culture」について考えてみたい。