【藤井厳喜Twitterサイト】 連日、《575で》呟き中!!
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(未だ、出先から携帯での返信の仕方があまり分からず、外からは打込み一方…、拝読だけで恐縮です。)
【『藤井厳喜アカデミー』講義要項案―「国民の為の政治学」カリキュラム】ファイルをダウンロード
※ 今回の第2講のフォローアップ・特別版は2月21日(日)週末に約30分程の講義を配信予定です。
このように、随時、12回の正規講義に加え、適宜、必要に応じ、より詳しい補足講義でフォローアップも検討しています。
【藤井厳喜アカデミー関係動画・復習用の動画再生リストが出来ました】
■再生リスト【第1弾・藤井厳喜アカデミー国民の為の政治学講座・全篇】
http://www.youtube.com/watch?v?=zn5eCTbgHxc&list=PL72D9C8776C?E15846 ← 2010年2月1日開校のガイダンスから全12回講義、補講まで全講座をまとめました。
■再生リスト2 【第2弾・藤井厳喜アカデミー 経済篇(随時更新)】
http://www.youtube.com/my_playlists?p=E4F42E64ED2C36F7
本日の講義は、「国内政治と国際政治の違いについて」です。
一番大事な点は、国際政治においては、主権国家は全く並列的に平等な存在であり、その点から言えば、世界は慢性的な戦争状態にあると言っても過言ではありません。
主権国家が国益の増大を求めて戦争を起こす事は、国際法上は全く合法的な行動なのです。
国内政治と違い、世界に単一の法秩序は存在しません。
また、現在存在する秩序を破って戦争を始めたとしても、これを罰する法的執行力をもった世界政府は存在しません。
俗な言い方をすれば、国際政治においては、秩序を破壊し、悪い事をやっても、警察はこないのです。
主権国家の悪は、他の主権国家が実力によって正さねばなりません。
これもまた、国家間の戦争を呼び起こします。
国内政治には、単一の法的秩序が存在し、この法的秩序を破れば、それは即、犯罪行為となります。
犯罪行為を犯せば、国家の法的執行力(多くの場合、警察権力)が行使されます。
悪い事をすれば、警察が来て、牢屋に入れられ、裁判にかけられるのです。
このようなプロセスは国際政治には存在しません。
全ての主権国家は相互に平等であり、世界は潜在的な無秩序状態にあります。
以上の様な点が、国内政治と国際政治の最も大きな違いです。
このような、主権国家の並存という体制は、ヨーロッパにおける1648年のウェストファリア条約の締結から始まっています。
主権国家は相互に平等であり、内政干渉はしないのが原則です。
しかし近年では、環境問題や人権問題に関しては、内政干渉も許されるべきだ、との新しい考え方も浮上しています。
主権国家が相互に平等であるという事は、それぞれの国家にそれぞれの正義がある事を認める事です。
国際法はこのような完全に相対主義的な理念に基づいて構成されています。
伝統的な国際法の考え方では、A国の正義とB国の正義の間には何ら正邪・善悪・優劣の差はありません。
それ故に、日本が自らの国益の拡大の為に、英米に宣戦を布告した大東亜戦争は、それ自体、全く何ら批難される事のない国際法上の行為でした。
国際法上、国家には戦争をする権利が認められているのです。
通常、言われる「国際法違反」とは、正しく言えば、「戦時国際法の違反」の事です。
それは主に、「非戦闘員の組織的計画的殺戮」の事です。
戦場において、戦闘員同士が殺し合う事は、国際法上、全く合法的な行為です。
国内政治と国際政治の違いが分かれば、「国内法と国際法の違い」も自ずから分かるでしょう。
国際法とは、国内法で言われているような制度的な法執行権力によって守られていない存在です。
国際法は主に、二つの部分から構成されています。
第一は、国際的な外交慣習法であり、第二は国家間の条約です。
慣習法の方は、主にヨーロッパ諸国間で発達してきた暗黙のルールです。
例えば、日本にあるイギリス大使館の土地は、日本にとっては治外法権であり、イギリスの領土と見なされている事などです。
国家間の条約については、改めて説明する必要もないでしょう。
重要な事は、外交慣習法が革命等によって破られる事は度々あるし、条約違反が行われる事も稀ではないということです。
この場合、懲罰を与える国際的な執行権力(世界政府)は存在しません。
ルールを破られ、被害を被った国が自らの力でルールを破った国を制裁するしかありません。
しばしばこれは国家間の戦争となります。
そもそも国際条約とは、自国に利益がある為に締結するものです。
自国の国益にならないと思えば、それを破棄するのは当然の事です。
それ故に、国際政治学は、「全ての国際条約は暫定法である」と教えています。
また例えば、IMFやWTO等の多国間組織の協定をある国が破ったとします。
この場合、考えられる最大のIMFやWTOの制裁措置は、これらの国際組織から当該国を追放する事です。
別の言い方をすれば、それ以上の制裁は考えられません。
それ故に、もし「核拡散防止条約(NPT)」からある国が離脱して核武装を行おうと思えば、それを原理的に防ぐ事はできません。
それに伴う様々な国際的な制裁(ウラン燃料の入手が困難になる事など)を受け入れる覚悟があれば、国連やIAEA(国際原子力機関)もそれ以上の制裁を加える事は出来ません。
これが今の北朝鮮やイランの核武装を取り巻く国際情勢の基本になっています。
要は、世界というところは極めて不安定なところであって、究極的には自国の安全は自国の力で守るしかないのです。
では、今回の本講義をご覧ください。
尚、今回もまた、日曜日の夜(夕方以降)には、補講(約30分を予定)を配信致しますので、此方も合わせて受講頂ければと思います。
【藤井厳喜アカデミー関連で、寄せられた多くの質問・問合せについて(公開回答)】
(1) 前回、第1回講義で、私の過去著作『戦後民主主義の幻想』を参考図書としてご紹介させて頂きましたところ、AMAZONの中古で残っていた(紹介時点で約20冊以上あったので安心していたのですが…)全ての在庫が完売してしまったようです。
また直接、お問合わせを頂いた方につきまして、著者事務所で私が確保していた分も含め、手に入る分はお送りさせて頂く対応を取らせて頂きましたが、そちらも現時点で全てなくなり「在庫ゼロ」となってしまいました。
こんなに熱心に多くの方々にお求め頂き、著者として本当に嬉しく思っております。
AMAZONの中古市場には、またポロっと出るかもしれませんので、是非、宜しければチェックしてみてください。
そして何らかの参考文献や関連図書等の対応につきましては、随時、改めて、少しでも早く、何らかの形で期待にお応えできるような検討してく考えております。
お待ちいただければ、幸いです。
本当に有難うございました。
(2)ニコニコ動画への私の方でのUP及び、ニコニコ動画への転載について。
既に、CFGの公式YouTubeサイトの掲示板欄にも発表させて頂きましたが、私及び、弊社では現在、人手が足りず、現状、YouTubeへの一次ソースUPで手いっぱいとなっております。
将来的には検討させて頂きたいとも考えておりますが、今、直ぐ、私の方で、YouTubeとニコニコ動画の両方同時にレンダリングを行いUPする事は、時間的に不可能な状況です。どうか御理解を願いたく思います。
ニコニコ動画への転載については、そうした技術をお持ちの有志の方がいらっしゃいましたら、是非、お力添えを頂きたく思います。
メールでご連絡を頂きましたら、なお幸いです。
基本的にニコニコ動画への転載は許可させて頂いております。
その際、出来ましたら、検索タグに「藤井厳喜」「藤井厳喜アカデミー」等と、多くの方が情報共有し分かりやすいよう、何らかの統一性(タイトル等)を御提案頂けると助かります。
こうした事等も随時、皆様のお声を参考に、常によりよい情報発信ができるよう前向きに検討させて頂きたいと思います。
(3) 講義内容についての、素晴らしいご質問について。
次回、2日後、日曜日に公開の第2回補講の中で、私に届けられた質問等の中で、皆さんに情報共有させて頂いた方がより有益であると考えるご質問への公開回答や、ご連絡事項等も含め、回答させて頂きます。
今後も随時、様々な試みを取り入れてゆきたいと思います。
※ 私への御連絡については、以下のアドレスにご連絡を頂ければ、チェックが遅れる事もございますが、必ず情報は全て拝読しておりますので、宜しくお願い申し上げます。
(ここのところ、メールの量が連日、倍々増状態となり、全てのメールに個別返信が厳しい場合があります。状況、ご理解頂ければと願います。← それでも全て拝読は必ずさせて頂いております。)
藤井厳喜へのメッセージ、講演や仕事等の依頼も、以下アドレスまでお願いいたします。
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