本日、7月13日(月)、拓殖大学・八王子キャンパスで私が担当している国際関係論の期末試験があった。
早いもので、今学期ももう終わりである。
9日木曜日には、補講を行い、「氷雪の門」という終戦前後の樺太の状況を扱った映画を見てもらい、学生諸君にその感想を書いてもらった。
この映画は、樺太の真岡の電話交換手の女性がソ連軍進攻を前に、自決したという悲しいエピソードを中心としたものである。
多くの学生は、広島、長崎の原爆や沖縄の地上戦の事は知っていたが、樺太の悲劇については全く知らなかったようだ。
ちなみに、この映画は当時、封切り寸前までにゆき、公開される映画館も決まっていたが、公開直前にソ連からの強力な圧力があり、ついに公開されなかったといういわくつきのものである。
当時のソ連の日本のマスコミに対する影響力の強さを物語るエピソードだが、ソ連邦なきあと、今、最も強力に日本のメディアに影響を与えているのは、シナ共産党政府だと思う。
今学期の私の国際関係論の受講者は、83名、この内、75名が期末試験を受験している。
毎回の授業に出席するのは、大体60数名が平均だったように思う。
この学期は、日本の近現代史、特に大東亜戦争を中心にする歴史について勉強してもらい、まだ現代の国際関係論について十分な講義はしていない。
後期では、歴史の話よりも、現代の国際関係の話題が多くなってゆく予定で、これは毎年、前期と後期、同じような特色をもたせてやっている。
今学期は、特に熱心に講義を聴いてくれる学生が多かったように思う。
4回提出させたレポートや、期末試験の解答の水準も中々高かったように思う。