ウィグル問題のNHKの取上げ方は、相変わらずシナ政府寄りの極めて偏向した報道である。
初期の段階で、私が最も驚いたのは、7月6日、月曜日正午のNHK第1テレビのニュースでシナの国営通信社、新華社の報道しか伝えなかった事である。
シナ政府が公開した映像をそのまま放映し、事件の概要を伝えるアナウンサーは新華社通信の報道をそのまま鵜呑みにして繰り返しただけであった。
当然、新華社通信は、暴動が世界ウィグル人会議の扇動によるものであると批難していた。
NHKは、世界ウィグル会議のカーデル代表が居住するアメリカのワシントン地域にも支局があるのだから、少なくとも反対の立場のカーデル女史のコメントを同時に放映すべきであった。
報道の客観性や中立性は全くその出だしから失われている。
その後も、NHKテレビの報道は、シナ政府の立場をはじめに伝え、その後で海外のウィグル人の抗議行動を申し訳的に報道するといった類のものである。
本日11日、土曜日、午前10時のNHK第1テレビのニュースにおいては、世界ウィグル人会議のカーデル代表の映像と発言のテロップは出たが、女史の発言に対するアナウンサーのコメントは全くなかった。
初期報道においては、日本経済新聞なども、新華社通信の報道をそのまま繰り返すだけであった。
多くの日本人はおそらく、新華社がシナの国営通信社であることすら知らないのではないか?
テレビニュースなどでは特に、新華社によればという一言は、見る者の記憶に残らない可能性が大であろう。
NHKテレビの視聴者は、知らず知らず、シナ共産党独裁政府の立場を正当なものと考えるように情報操作されている。
ここにきて、JAPANデビューで明らかになったNHKの体質が、益々露わになってきている。
NHKはシナの中央電視台の日本支局にすぎないのであろうか。
※ 過去参考記事:
2009,03,18 日本ウイグル協会主催シンポジウムにて講演
2009,03,30 シンポジウム『シルクロードにおける中国の核実験災害と日本の役割』が放映
2009,04,01 『Uighurs Killed by Chinese Nuclear Tests』 by Gemki Fujii