私が、俳句のページを連載している「月刊日本」が創刊以来、満12周年を向かえ、それをお祝いする会が6月25日(木)午後6時半からグランドアーク半蔵門で開かれた。
私も発起人の1人として参加し、最後の万歳三唱の音頭を取らせていただいた。
月刊日本が創刊されたのは、平成9年の4月で、以来、保守系の月刊誌として、時には過激と思われる言論も掲載しながら、主幹の南丘喜八郎さんの気合の入った編集方針のもとで、独特の個性ある雑誌として発展してきた。
最近、月刊誌の廃刊が目立つ。
昨年は、「論座」と「月刊現代」が廃刊となり、今年は保守系の「諸君」も廃刊された。
出版会自体が厳しい状況にあるが、オピニオン誌はその中でも更に、苦しい経営状況にある。
しかし、月刊日本は、硬派の月刊誌として悪戦苦闘を続けながらも、読者に支えられて創刊12周年を祝う事が出来た。
執筆陣の1人として嬉しいことである。
当夜、多くの方々が挨拶に立ったが、面白い現象が目撃できた。
政治家では、亀井静香衆議院議員が、自民党政治の終焉を語り、政権交代の必然を訴えていた。
一方、自民党の伊吹文明議員は、当然のことながら、月刊日本の精神を賞賛しながらも、民主党への嫌悪感を隠そうとしなかった。
また、小田村四郎前拓殖大学総長は、「民主党が与党になれば、日本の崩壊の始まりであり、これを絶対に許す事はできない」と強く訴えていた。
保守系と言っても意見は様々であり、これらの意見の異なった人々の自由な言論の場を提供している事が、月刊日本の大きな役割であると思う。
創刊12周年を向かえ、今後も「日本国と自立と再生」という創刊の初志を貫いて、大いに気を吐いてもらいたいと期待している。
私の連載である「厳喜の俳諧」も、最新の2009年7月号で第103回を迎える事ができた。
連載開始以来、満9年目である。
当夜のパーティーで、嬉しかったのは、私のページの読者の方々から、声をかけていただいた事であった。全く未知の5人程の方から「俳句のページを毎号、愛読しています」と声をかけていただいたのは、まことに嬉しい驚きであった。
意外に多くの方々が、読んでくださっているのだと分かり、大きな励ましになった。