『怪人二十面相』、これは楽しく見られる映画だ。
これも、4月7日から8日のJAL011機内で見た。
何より、物語の時代設定が気に入った。
「大東亜戦争は回避され平和だが、階級社会化が進んだ昭和24年」というのがこの映画の時代背景である。
大日本帝国は健在で、その帝都=東京での物語である。
ストーリーの面白さでは、怪人二十面相の正体は、実は明智小五郎だったというところに尽きる。
しかしその他にも、エンターテイメント(娯楽性)に富んだ見所が幾つもある。
エジソンのライバルであった、ニコラ・ステラという天才発明家の話も絡めてある所など、大いに気に入った。
「もし戦争が回避され、大日本帝国が健在ならば・・・」という仮説=時代設定の下に、いくらでも面白い物語が書けるだろう。
また、こういう発想は、未来の有得るべき国際秩序を構想する上でも、大いに役立つ。
たとえば日本を中心とする、自由アジアの経済共同体を構想するならば、それは大東亜共栄圏に極めて似てくるだろう。
日本経済は、今日も、資源と(工業製品の販路としての)市場の確保を必要としている。
それこそが日本の平和と繁栄の基礎である。