3月末(20日頃)に出る『月刊日本4月号』にて、日本人にとっての、オバマ政権の持つ意味というものを解説した。
日本のマスコミは、オバマがアメリカ初の黒人大統領ということで、大いにはしゃいでいる。
しかし、日本人にとっては、オバマが黒人大統領である事は、何の意味も持たない。
アメリカの国内政治的には、大きな「変化」であった。
それは、暗殺されたケネディが、カトリック初のアメリカ大統領であったと同じくらいに、重要な事件である。
しかし、ケネディがカトリックの初の大統領であった事が日本人に対しては殆ど無意味であるように、オバマが黒人初の大統領である事も、日本人にとっては、殆ど無意味である。
いつかは誕生すべき黒人大統領が、ついに誕生した、というに過ぎない。
オバマ政権は、二つの大きな挫折を経験するだろう。
第一は経済政策である。
オバマのミクスはほぼ完全に失敗する。
結果は、インフレと景気後退が同時進行するスタフグレーションである。
第二は、オバマの外交政策も、失敗するであろう。
アメリカはイラクからは撤退するが、アフガニスタンのより大きな泥沼に足を踏み入れる事になる。
ただし、金融業界の再整理という危機管理だけは、そこそこやり遂げるであろう。
それが私の予測である。
以上のような趣旨の論文である。
詳しくは、今月末頃(20日過ぎ)発売の『月刊日本4月号』を読んでもらいたい。