アメリカとスイスがぶつかっている。
アメリカ政府は、スイス政府に向かって、UBS(スイスの銀行)に口座を持つ全てのアメリカ人の氏名を知らせるように要求している。
スイス政府は2月の第3週に脱税の可能性のある250-300人のアメリカ人の名前を既にアメリカ当局に通告済み。
しかしアメリカ政府は「全てのアメリカ人口座保有者」名の通告を要求しており、スイスのハンス・ルドルフ・メルツ財務大臣は怒りを顕わにしている。
「スイスの銀行口座の秘密性は断固守る!」という訳だ。
何故、今、こんな事が外交問題になっているのか?
それはスイスを含む、タックス・ヘイヴン(税金避難地)におけるアングラ・マネーの規制強化こそ、国際テロの資金源を断つ、対テロ戦争の最前線だからだ。
そしてタックス・ヘイヴンの規制強化こそが、アメリカの金融恐慌の引き金を引いたのであった。
この事実を指摘している識者は殆どいない。
この因果関係は、『ドンと来い!大恐慌』(ジョルダンブックス;3月14日発売;1700円)の中で詳しく説明してある。