藤井厳喜『英国EU離脱大歓迎論:国家を取り戻すNeo-Nationalism』AJER2016.6.30

藤井厳喜『英国EU離脱大歓迎論:国家を取り戻すNeo-Nationalism』AJER2016.6.30



YouTube : https://youtu.be/F3UUn8xykEw

英国のEU離脱を英語では「Brexit(ブレグジッド)」と略称しています。
Britain(英国)とExit(離脱・退出)を合成した新語です。

6月23日、英国は国民投票で、Brexitという決断を下しました。
これは何よりも、英国がEUから独立を取り戻すという意味であり、英国民の勇気ある決断に拍手を贈りたいと思います。
経済的には難問が山積していますが、長期的にはイギリスの将来は暗いものではありません。
しかしこれで、スコットランドの英国からの分離独立とEU加盟(残留)も殆ど不可避のものとなりました。

Brexitの影響を国際的に評価してみると、当の英国はさておき、一番の勝ち組はアメリカと日本でしょう。
その証拠に、米ドルと日本円は急伸し、米国債と日本国債の価格も上昇しています。
一番の負け組は何といってもチャイナでしょう。
英国を自らの従属国化し、更にEUへ侵透する橋頭堡としていたはずが、今迄の努力が全て水泡に帰してしまったのです。
習近平指導部としては、大失態を犯した事になります。

大きな敗北を被ったもう1つの国はドイツです。
恐らくBrexitはイタリアをはじめとする幾つもの国のEU離脱のキッカケとなるでしょう。
英国のEU離脱を防げなかった事で、EUの盟主ドイツの権威は大きく傷ついてしまいました。
しかし皮肉な事にドイツはその事に気が付いていないようです。

Brexitの意味するところを分かりやすく解説しました。
是非、ご覧ください。

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